自分で決めることができない。
あああ、どうして私はこんなに優柔不断なんだろう…
こんな自分を変えたい!!
って思っているあなた。
これ、この先の人生も延々と続きますよ。
なぜだかわかりますか?
あなたが『変わらない』という選択をしているからです。
変わりたいと思っているのにどうして?と思われるかもしれませんが、無意識で優柔不断になるための努力を積んでしまっているからなのです。優柔不断は一日にしてならず。
でも安心してください。
ご自分のことを優柔不断だと気づかれているあなたは、変えることができます。周りから優柔不断だねと言われても、『そんなことはない!!』とはねつけてしまう人との大きな違いです。
優柔不断の作られ方
優柔不断なあなたにとって、芯のある人、筋の通った人には極めてポジティブな印象があるのではないでしょうか?
信頼のおける人であり、憧れる人になっているかもしれませんね。
そんな芯のある人も最初から芯があったのかというと決してそんなことはありません。
あなたが優柔不断を積み上げてきたのと同じように、芯のある人も選択を積み上げてきたのです。そこに違いが生まれて来ているにすぎないのです。
これまでの人生を細かく掘り下げてみると、あらゆるタイミングで大小さまざまな選択が迫られ来たと思いませんか?
ちょっと振り返ってみましょう。
例えば、子供のころを思い起こしてみてください。
- おばあちゃんからもらった100円を何に使おうか?
- 遠足に買っていく300円分のお菓子どれを選ぼうか?
- どちらの道から家に帰ろうか?
- たかし君とゆうじ君に誘われてどちらに行こうか?
- 誕生日のプレゼントに何を選ぼうか?
- この問題の答えはAとBのどちらだろうか?
- 発表会で使う曲はどちらを選ぼうか?
- 髪の毛、そろえる程度にしておこうか?短く切ってしまおうか?
このように、沢山の選択を繰り返してきたはずです。
そしてその選択のたびに、良かった、悪かった、上手くいった、失敗した、褒められた、叱られたという結果を体験してこられたわけです。
その時に問題だったのが、うまくいったことよりも失敗してしまったとき、悪かったとき、叱られたときにどのような選択をしてきたのか?ということなのです。
失敗やうまくいかなかった時、叱られたときに、心の行き場を失ってしまったり、どうやって心を保っていいかわからなくなってしまったり。相談できる人が近くにいなかったあなたにとって、その苦しみや悲しみをどう処理していいかわからずに、感じないようにしよう、忘れようとあらゆる努力を重ねてきているはずです。
そうでもしなければ自分を保てないからです。
時には、反発することで自分を守り、沈黙することで自分を守り、言い訳をすることで自分を守ってきたのです。そしてできる限り責任を負うことを避けてきました。全ては、自分を保つためであり、守るためでした。
それがあなたの優柔不断を創り出す原動力である【決断しない】という選択を作り続けていた理由です。
芯のある人の作られ方
では芯のある人とはどういう違いが起こっていたのでしょうか?
芯のあると感じる身近な8人に聞いてみたところ、ある共通点が見つかってきたのです。それは、良かった、うまくいった、褒められたことを自分の自信に変え、悪かった、失敗した、叱られた経験を、自分の成長のバネに変えていったという点です。
つまりどちらに転んでも、自分の糧となる考え方。これには失敗がありません。失敗は成功のもと、失敗しないことが失敗という言葉が自然と聞かれるのも、失敗を恐れるよりも、どんどんチャレンジしていった方が自分を成長させられるという数々の経験から学んできた価値観が自然とそう思わせるのです。
それが芯のある人を創り出す原動力となっていったようです。
そう考えると芯のある人と優柔不断な人の違いは、起こった出来事による認識の違いの積み重ねがもたらした副産物だと言えるかもしれません。
誰もが同じように成功と失敗を体験し、その都度どういう選択をしたのか?という積み重ねの結晶が、優柔不断な人と芯のある人を創り出していたわけですから。
もし、あなたが現在、優柔不断だと感じるのであれば、優柔不断を作り上げたメカニズムを解剖し、芯を創り出すメカニズムに書き換えていけばいいということです。
そうすれば、あなたの自分軸は優柔不断から、芯のある人間へと変わっていけるのです。
ではその為の第一歩をご紹介しましょう。
今すぐ実践!レストランで出来る5秒ルール♪
レストランでメニューをみたら、パッと目に入った美味しそうって思ったものを5秒以内に選択してください。
そして注文をします。品物が届くまでの間に、今までの思考回路との違いを見つけてみましょう。
- いままでだったらどういう選び方をしていたのか?
- いままでだったら何を気にしていただろうか?
- パッと決断したことにどんな気持ちが出てきているか?
それをメニューが届くまでメモしてみるのです。
そして出てきた感情にフォーカスして、その想いが日常どんなところに派生しているかも探ってみましょう。すると、たかがメニュー選びと思った行為の中に、あなたの優柔不断が毎日どれだけ影響を及ぼしているのかが見えてくるはずです。
優柔不断である理由に、どんな恐れがあるのか?
どんな思考パターンがあるのか?
どんな苦い経験を引きずっているのか?
そこに気づくことがあなたを優柔不断から救うための第一歩です。
そしてこれを真剣にやり始めますと、過去の記憶がどんどん呼び覚まされてきます。
その元凶があなたの選択を迷わせてきた元にあるものです。
それが手放せれば話は早いのですが、最初からポンポン手放せるわけではありません。何年何十年と無意識の中で育ませてきたものですから、腰を据えて取り組む必要があります。
習慣には習慣で♪
私達が繰り返し習慣で身につけてきた考え方ですから、同じように新しいデータに書き換えていけばいいのです。その為にやる事は、自分のスタンダードを変えていくということです。
スタンダードを変える
優柔不断のスタンダードにあるのは恐れです。
その1 失敗を恐れない
芯のある人の共通点にも挙げたことですが、褒められたことは自信に、うまく行かなかった経験は成長のバネに変えていったとお伝えしました。
つまり、失敗は無いのです!!大事なのは学ぶこと。
僕たちは学ぶことでいくらでも進化成長していく事ができるのです。
その2 失敗を楽しむ
そもそも失敗と思うから、迷ってしまうわけで自分がこれがいい!と思ったものを選択することを楽しみに変えてしまいましょう。
そして失敗したなぁと思った瞬間、書き換えましょう。つまり失敗は書き換えるチャンスが訪れたことを示すサインです。
オセロの盤面黒ばかりで白が少ししかなくても恐れないでください。一個ひっくり返ると、次から次へと黒から白へ変わっていきます。そのチャンスが失敗した~と思った時だと理解していれば、選択することを楽しめてしまいませんか?
その3 失敗したって
そうは言っても・・・となかなか失敗への恐れを手放せないこともあるかもしれません。そんな時は、その失敗があなたの人生におけるどのくらいの損失になるのかを視野を広げてみてみてください。
例えば1か月前、買おうかどうしようか迷って買わなかった洋服を思い出してみましょう。
それを買わなかったことで、あなたの人生にどのような危機的状況が訪れたでしょうか?
回転寿司で、最後に中トロ頼もうかどうしようか躊躇した思いが、どれほどあなたの今に影響を及ぼしているでしょうか?
もっと大きな問題であるとするなら、それを失敗すると命をとられてしまうのだろうか?と考えてみてください。
もし、そんな大げさな!って思うのであれば、あなたが考えていることが大げさなのかもしれないって思ってみてください。
失敗はそこから学ばないから失敗なだけ
失敗から学ぶことができることを知っていれば、何を恐れることがあるでしょうか?もし、失敗を恐れ、選択に迷っているのであれば『まずはやってみたら?』と僕は声を掛けます。
そもそもやりたくないもの、興味のないものには、迷うと言う事すら起きないからです。
だったらやってみたらいいじゃないですか(^^)
そして、もし失敗したなぁと思ったらそれを糧に更なる成長を図ればいい。
そうやって考えていくと優柔不断でいることがもったいないと思いませんか?