一流の料理人になるために、ここで働く事選んだのに・・・
いつになったら、料理をつくらせてもらえるのだろう。
「何で皿洗いばかりやらせるんだ!」と不満な思いが膨らんでいる。
まったく楽しくない!これがこの先いつまで続くの!?
って、不安を感じ始めていませんか?
大丈夫です。
楽しいことがない状況は、自分の意志で変えることができるからです。
今回は楽しいことがないと思う時の4つの原因と5つの心理状態をご紹介します。
「なぜ楽しいことがないと感じるのか」その心理を知る事で、適切な対処をすることができます。
その結果、
・頼まれた仕事もサクサク片付くので、先輩から「いいぞ!」って褒められます。
・同僚からも「どうしてそんなに前向きに頑張れるの?」と相談を受けます。
・仕事を趣味の様に楽しく効率的に終わらせて、気分スッキリ帰宅できるようになります。
そして、楽しいことがない!と思う日々は二度と訪れなくなるでしょう。
楽しいことがないと思う原因
楽しいことがないと思うとき、そこには必ず原因があります。
原因を知る事は状況を変えていくための最初のステップになります。
1つでも当てはまるものがないかチェックしてみてくださいね。
楽しいことがない!と思う原因はどんなことがありますか?
それでは4つの原因を見ていきましょう。
1.毎日同じことの繰り返しで退屈になっている
毎日、毎日皿洗いばかり。
こんな日々の連続で、料理は上達するのだろうか?
退屈だなあ!もっと他の仕事やらせて欲しい!
人の心というものは刺激を欲するものです。
同じことの繰り返しが続くと、慣れて飽きてしまいます。
退屈を感じると気持ちが憂鬱になり「何か楽しいことないかなあ」と探し始めます。
その理由の一つとして、脳内の機能があげられます。
なぜなら、人の脳は同じことの繰り返しが起こると、「楽しくない」と感じやすくなるからです。
その訳は、意欲や感情を司る(脳内の)前頭前野が活性化しないためなのです。
前頭前野は「脳の司令塔」と呼ばれていて、人の行動のキーとなる働きを司っています。
その機能の一つに、行動や情動を抑制し、コントロールする働きがあります。
その脳内の機能が活性化していないと「楽しくない」と感じやすくなるのです。
例えば、仕事がルーティンワーク(日常業務)になってしまうと、活性化の度合いは小さくなってしまいます。
15分かかっているところを、今日は10分でやってみよう!
そんな風に、いつもと違う刺激を与えることが前頭前野を活性化させるには重要な事なのです。
毎日同じことの繰り返しで退屈に感じているのなら、いつもと違う事をしてみましょう。
今日は、この大量のお皿を、いつもより1分でも早く洗い終えてみよう!
そんな風にいつもと違う事をしてみるのです。
前頭前野が活性化して、皿洗いは楽しい!という気持ちが芽生えてきますよ。
そして、いつもと同じ繰り返しの作業が、退屈に感じなくなるのです。
2.生きがいと思うことがない
仕事が忙しすぎて、他のことやろう!なんて思えない時ありますよね。
時間も無いし、精神的にも、体力的にも余裕がない。
料理が好きで始めた仕事だったのに。
疲れていて、自分の食事でさえ、作る気にもなれない!
仕事で疲れていると、何かをしようという気持ちになれないものです。
生きがいを見つけたくても、見つける余裕すらない状況はとても辛いですね。
でも大丈夫ですよ!
改めてお伝えしますが、どんな状況でも、自分の意志で変えていく事ができるからです。
時間がない!と思っているのなら、10分でもいいので、できる事を探してみましょう。
体力的に大変だ!と思っている時は、楽しいことを考えてみることから始めてみてください。
その積み重ねが、生きがいと思えるものをつくりだしていきます。
3.飽きっぽい性格でやりたいことが見つかっていない
飽きっぽい性格の人には、4つの共通する心理的特徴があります。
1.好奇心旺盛で、なんでも興味を持ちたくなる。
2.すぐに結果を求めてしまう。
3.目標は高い方がいいい!と思っている。
4.今の状況に満足していない。
飽きっぽい人は、「本当にやりたい仕事は別にあるのでは?」
「もっと自分に向いている仕事があるのでは?」などと考えがちです。
お皿洗いをしながら、本当は料理作りたいのに!
そんな風に思う事は当然なので大丈夫ですよ。
飽きっぽい性格であるために、一つの事をやり続けることができない。
日本人は特に「専門家」や「職人」といった一つの事を貫くのがいいと捉えている面がありますよね。
でも、飽きっぽい性格であることは、別の事に挑戦したい!チャレンジ精神を持ち続けている。とも言えるのです。
4.心が晴れない悩みがある
専門学校で一生懸命勉強して、色々技術も身につけてきたのに・・・
調味料ですら触らせてもくれない!
いつになったら、この皿洗いを卒業することができるのだろう?
先輩にやらせてください!と伝えてみようとは思うけれど、上手く伝わるか恐くて伝えられない。
いつも、叱ってばかりくる先輩に憂鬱な気持ちになってくる。
このまま、この仕事を続けていく事に、将来の不安を感じてしまいますよね。
その辛い気持ち、良くわかります。
悩みを相談できる人がいなかったり、聞いてくれる人がいないと、自分の中で悶々としてくるものです。
心の中に霧がかかっているようで、晴らしたいですよね。
悩みや抱えている問題を、ノートに書き出すだけでも、問題が整理されてスッキリしてきますよ。
楽しいことがないと思う時の心理状態
次に、楽しいことがないと思う時の心理状態をお伝えします。
自分の心理状態を知る事は、簡単ではないかもしれません。
なぜなら、人の事は良く見えるけれど、自分の事は見えにくいものだからです
でも、安心してください。
5つの心理状態を知る事で、望む状態へと変えていく大きな気づきが得られます。
そして、行動を変えていく事ができるようになります。
行動が変わるから、状況が変わっていくのです。
明日になったら、皿洗いは良くできているね!次は料理教えてやるぞ!と先輩から言われるかもしれませんよ。
それでは、楽しいと思うことがない時の5つの心理状態をみていきましょう。
1.心身ともに疲労しきっている
職場で料理を作らせてもらえないのなら、家に帰ってから自分で勉強するしかない!
そんな風に、気になることがあって、睡眠時間を減らしてでもやり遂げる。
時には頑張ることも必要なことですが、まずはいったん忘れて早めに睡眠をとることも必要なことです。
心と身体のどちらかが疲労していると、余裕がなくなります。
「楽しいと思える」状態は、心身が緩んでいる時に感じることができるのです。
休日にはしっかりと休むことを意識して、緊張している心身を緩めてあげると、「余裕」ができますよ。
2.物事に必死になりすぎている
何故、必死になりすぎてしまうのでしょうか?
その理由に、完璧にやりたい思い。要するに完璧主義があります。
一流の料理人に成ると決めたからには、料理に関することは徹底的に勉強しよう!
1つも知らない事があってはいけない。
そんな風に考えることが完璧主義です。
反対の心理は「適当主義」となりますが、「雑」「いい加減」「手抜き」といった悪い意味で捉えられる事が多いですよね。
しかし、求められている条件や要求にかなっていてふさわしいことや、分量や程度がほど良いという意味もあるのです。
適当主義は、いつでも余力が残っているので、予想外の事態が起きた時、力を発揮することができます。
完璧の100点でないと自分を認めることができない。そんな思いはありませんか?
何かを成し遂げるために、一生懸命な事は悪くありません。
しかし、一つのミスも許すことができない。
最後の仕上げに、心身がすり減るほどの労力を傾けてしまう。
このように物事に必死になりすぎると、楽しいと感じることができなくなります。
なぜなら、結果ばかりを気にしているからです。
結果が手に入ったから楽しくなるのではないのです。
楽しいと思えることは、そのプロセスの中にあるものなのです。
思い出してみてください。
料理人に成りたい!と思ったあの日の事を。
風邪で寝込んでしまったお母さんのために、「僕が料理作ってあげるね!」と言って
涙を浮かべながら「とてもおいしいわよ!」と喜んで食べてくれた卵焼き。
そう、あの日の出来事がきっかけでしたよね。
美味しい料理を作れるようになって、人を笑顔にするんだ!
そんな思いが、いつしかコンテストで勝つことばかり考えるようになっていた。
目的を履き違えると楽しくなくなってしまう。
楽しくない!と思ったときには原点に立ち返りましょう。
3.やりたくないことをし続けている
楽しいことがないと感じる時、やりたくない!という気持ちが潜んでいる可能性があります。
やりたくない!と感じる理由はどんなことがありますか?
例えば、お皿洗いは自分のやりたいことではない!
先輩に指示されたから、しかたなくやっているだけだ!。
このように誰かにやらされている気持ちがあると、「どうして自分がやらなければいけないの?」「理不尽だなあ」とネガティブな感情がでてきますよね。
やりたくないという気持ちが強くなるほど、楽しさに鈍感になり、「楽しいことがない」と感じやすくなります。
4.寂しさ・孤独さを感じている
「楽しいことがない」という感情は、「寂しさ」や「孤独」が元にある感情かもしれません。
孤独は悪い事と認識している事が多くあり、寂しさや孤独であることを受け入れがたいのです。
そのために、寂しさや孤独を「楽しいことがない」という思いで置き換えていることが良くあります。
料理人になる事を夢見て上京してきたけれど、友達もいないし、話せる仲間もいない。
親方は、雲の上の存在で、先輩は厳しすぎる。
誰にも相談できなくて、この行き場のない苦しい思いはどうしたらいいのだろう?
このように寂しさや孤独を感じると、目の前に楽しいことがあっても気づかない事があります。
なぜなら、ネガティブな感情はとても大きく感じてしまうからです
でも大丈夫です。
大きく感じているネガティブのせいで、見えなくなっているだけであって、その奥には本当のあなたが必ずいます。
本当のあなたは、楽しい!、嬉しい!。そんなポジティブな感情を感じています。
5.何をしても楽しいと思える環境にいない
睡眠時間を減らして勉強してきた。「一流の料理人になるんだ!」
ここには凄腕の料理人もいるし、その技を盗んで、自分も近づきたい!。
きっと、誰も知らない極秘の味付けを教えてくれるだろうし、「自分も一流の料理人になれる!」
そう信じて、今まで頑張って来たのかもしれませんね。
しかし、現実は、次から次に積み重なっていくお皿の山。洗うのがが遅い!と先輩に叱られる。
そんな理想とかけ離れた生活をしていたのでは、楽しい!と思えないのは仕方ありません。
でも、何故皿洗いばかりを先輩はやらせているのか。
物事には必ず理由があるのです。
自分が気が付いていない何かがあるかも!という視点に立ってみると、今まで気づかなかった、大切な事を発見できるかもしれません。
例えば、この料理残す人いないなあ。この食材人気あるんだなあ。そんな事が見えてくるかもしれません。
調理場が綺麗に輝いていて、調理器具やお皿が整理整頓されている。お皿一枚一枚への真心が、おいしい料理に結びついている。
どんな作業であっても、真心を込めてやる!
一流の料理人は、下働きの中で、そんな思いを徹底的に身に着けてきた人なのです。
そうは言っても。皿洗いばかりではやっぱり楽しく思えない!
そんなあなたに、どうして楽しく思えないのか。その2つの理由をお伝えしますね。
1つ目の理由は、心身に負荷のかかった状態で無理をし続けたため、一時的に感情が動きにくくなるためです。
似たような心理状態としては、ストレスが溜まっていることも考えられます。
ストレスが溜まると物事に対する感度が鈍くなってしまうのです。
今まで楽しいと思っていたことに対して、気持ちが動かなくなったり、何も感じなくなっているとしたら、ストレスが溜まっている可能性があります。
2つ目の理由は、人の目を気にしすぎるからです。
その心理は、本当は自分の好きなように振舞いたくても、人からの評価が気になり、素直な感情で行動できなくなるのです。
人からの評価を気にすることは、真面目な人にありがちな特徴です。
お皿洗いばかりの日々が辛く、楽しく思えない事を、素直に先輩に話してみてもいいのです。
もしかしたら、叱られるかもしれませんが、それは同じことを乗り越えてきた先輩からの愛情なのです。
叱った後に、丁寧に下働きの大切さを教えてくれるでしょう。
最高の料理は全てのスタッフが揃ってこそできあがるもの。
どの分野でも言えることですが、どんな環境であっても、自分の役割にベストを尽くすのが、一流になる最短の道なのです。
どんな仕事も楽しんでやっているあなたをみて、先輩は「もっといろいろ教えてあげたい!」と思う事でしょう。
楽しいことがない状況は自分の意志で変えられる
ここまでの記事を読んで、原因や心理状態に当てはまるものはありましたか?
もし当てはまることがあったとしても、これから変えることのできるチャンスだから大丈夫ですよ。
その理由は、冒頭でもお伝えしましたが、楽しいことがない状況は自分の意志で変えていけるからです。
そのためには行動を変えていく事が大切な事です。
今日は10分でお皿を洗ってみよう!
勇気を出して、先輩に想いを伝えてみよう!
小さいと思える行動の変化でいいのです。その積み重ねが大切な事なのです。
なぜ大切かというと、行動を決めているのは、「思い癖」や、「パターン化している思考や感情」だからです。
もう少し詳しく言うと、「思い癖」や「パターン化されている思考や感情」は、繰り返し起こり、当たり前に思っている事なのです。
例えば、先輩に叱られたら、もうここでは仕事続けていけなくなるのでは・・・
そんな風に思ってしまうものが「パターン化している思考」です。
だからこそ、その思考に気づくために、いつもと違う行動をしてみるのです。
例えば、叱られた時、「自分のためを思って、叱ってくれてありがとうございます!」と言う事もできるのです。
いつもと違う行動をする事は、初めは大変に感じるかもしれませんが、やがてそれが新しい習慣になっていきます。
お皿洗いを、真心を養っているんだ!と笑顔で続けてみませんか?
そこから、状況が変わっていきます。
あなたが笑顔でいる事は、状況を変えていく力があるのです。
「楽しいことがない時に実践したい行動」記事がありますのでこちらも参考にしてみてくださいね。(ブログカード)
まとめ
冒頭でもお伝えした「楽しいことがない状況は、自分の意志で変えることができる」事はわかりましたか?
あなたが、今感じている事や、思っている事は幼少期の体験や、過去に何度も何度も繰り返されてきたものなのです。
それが「思い癖」や「パターン化された思考」です。
思っている事や考えている事があなたの人生をつくりだしています。。
そこで最後にとてもいい良書をご紹介します。望む人生の作り方です。
この本は、リアルな実体験が書かれています。
だから、いい話だった!それだけでは決して終わりません。
必ず、あなたが望む人生を歩み始めることができるようになります。
なぜなら、これを読むと、なぜ今の自分の人生ができあがっているのか、その答えが見つかるからです。
あなたの行動を決めている、奥にある「思い癖」や「固定観念」が面白いように見つかりますよ。
そして「本当はこうしたかった!」がみつかり、心から望む人生を歩みだすことができるようになります。
そんな生き方を、手にすることができます!
あなたが心から望む料理人への道が開かれていく事でしょう。