「自分はあまり人間関係は得意ではない…」
「このままでいいんだろうか？…」
そんな人間関係に対する不安を持つ人は多いですよね。
考えてみれば、この社会は人と人で成り立つ世界。
家族はもちろんのこと、職場であってもコミュニティであっても人が相互に関わりあいながら暮らしています。
もし良好で楽しい人間関係を築けたら、それだけで幸福度は高くなるでしょう。
「自分だけ努力しても相手が変わらないと…」そう思っていませんか。
しかしあなたの行動を変えることで、望む人間関係になることは可能です。
今回は、そんな人間関係を良くするための行動を9つ提案していきます。
この9個の行動は、良い関係を築くための基礎的なものばかりですが、一度身につけけば一生役立つスキルになるはずです。
あなたを悩ませる人間関係は、実はあなたの「人生のテーマ・課題」といえる部分と深く繋がりがあるのを最後にお伝えしていきます。
「人間関係に自信を持ちたい人」、「将来安心した繋がりの中で過ごしたい」と思っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
良好な人間関係を築く9の行動
この「良好な人間関係を築くための9の行動」は、ごく基本的なことを述べています。
しかしここに気づかずに、人間関係で苦しむ人は案外多いのです。
だからこそ、これを習慣にすることであなたの人生にずっと役立ちます。
人間関係の構築に何をしたらいいかわからない人は、まずはここから初めていきましょう。
1.笑顔を意識する
まず基本の一つ目として、良好な関係のための「笑顔」は外せません。
笑顔は「あなたに敵意はありません、好意的ですよ」という意思表示にとても役に立ちますね。
メラビアンの法則というのを知っていますか。
人はその人の発した言葉よりも、表情や態度(視覚情報)の方を重要視する傾向があるということを教えてくれています。
言葉(言語情報) 7％
声の大きさ・口調・質 38％
表情・態度・しぐさ 55％
人とのコミュニケーションでは、言葉よりもその人の表情や態度がいかに重要かわかりますね。
また普段から笑顔を意識すると、あなたにとってこんな良いことがありますよ。
笑う門には福来る、副交感神経が優位になり、ストレスホルモンの分泌が減る。
②気分が明るくポジティブになる
楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる。③笑顔は伝染する
心の壁を取ります。あなたが笑顔でいれば相手も笑顔になるミラーニューロン(鏡のような)効果があります。
どうですか、「やってみよう」と思えましたか。
このように笑顔のもたらす効果は大きいので、普段から意識することで、やがてそれが習慣になりあなたの人格となります。
それは人間関係だけに留まらず、人生にも良い影響を及ぼすことができるのです。
2.発する言葉を大切にする
「言葉」には、大きな力があります。
何気ない言葉であっても、人を元気にしたり勇気づけたりしますが、その反面一生消えない傷をつける威力もあります。
つい出てしまう自分の言葉に注意を払い、自覚を持って扱うことは大切です。
それゆえ、相手の気持ちを考えた「思いやりの言葉」は必ず相手に伝わります。
あなたはそれでも
「苦手な人には難しい」と感じてしまいますか？
そんな人にはこの言葉を贈ります。
親切にしなさい
あなたが会う人はみんな
厳しい闘いをしているのだからプラトン
これはプラトンの短い言葉ですが、「人は皆あなたの知らない所で困難を抱えて生きている」ということを伝えています。
頭の片隅にこんな言葉を覚えていてください。そうすればあなたの発する言葉で人は癒されるでしょう。
3.相手の長所を見つける
好ましいと思う相手より、苦手な人の長所を見つけるのは難しいと感じられるかもしれませんね。
でも、たとえどのように見えたとしても人には必ず長所があります。
良い人間関係を築きたいと考えるとき、まずはこの前提を自分のために選択してください。
相手を「苦手」と決めてしまう前に、「この人の好ましい面はどこだろう？」という認識に変われば受けるストレスも軽くなります。
相手の長所見つける3つのコツ
①自分の色眼鏡に気づく
うわさ話を信じたり、一部分を見ただけで判断していないか。
②相手に興味を持つ
苦手な人も興味を持って関わることで新たな発見がある。
③ポジティブな見方を意識する
欠点よりも、あえてポジティブな面だけを見る。
また相手の長所を見つけることは、人生を枝分かれさせるほど重要な鍵となります。
人間関係が良くなることで良い循環が起こり、それだけ多くのチャンスがあなたに巡ってくることになるのです。
この「人との出会い」によって、人生は大きく変わってきます。
4.思いやりのある行動をする
日本はとても「思いやり」を大事にするお国柄です。
総務庁青少年対策本部(2004)の中で、≪親が子どもに望む性格特性≫を調べたところ「思いやりを持って欲しい」と感じる割合は、
日本61.9％
アメリカ26.7％
韓国8.7％
日本は他国よりも、「思いやり」を重要視することがわかりますね。
思いやりとは、相手に対して想像力を働かせて、「いかに相手の立場に立ってあげられるか」が鍵。
これが抜けてしまうと人間関係は殺伐としたものになってしまいます。
「思いやり」の心は、一朝一夕で身に着けることは難しいですが、思いやりをもつ視点はどのようなものがあるのかを挙げてみましょう。
①共感する気持ち
②肯定的な言葉
③尊重する態度
④自分がやって欲しいことをしてあげる
思いやりの気持ちは、あなたの周りに良い「氣」を集め、それが良い人間関係・安心できる世界へと繋がれていきます。
5.挨拶や感謝の気持ちをしっかり伝える
挨拶は、相手への好意と敬意を表すものです。
相手の存在を受け入れて
「あなたを尊重していますよ」という気持ちが表現されているのですね。
毎日の事だと雑になりやすいですが、これを心を込めて行うと、次第に相手の意識が変わり始めるのを感じられます。
挨拶や感謝の言葉のメリット
1.緊張をほぐせる
2.会話のきっかけになる
3.苦手な人と仲良くなれる
4.良い印象を持ってもらえる
5.一日の気持ち良いスタート
苦手な人はスルーして、声のかけやすい人だけになりがちですね。
ですが、挨拶や感謝の言葉から始めれたら、ハードルはそれほど高くありません。
当たり前の挨拶を、爽やかに気持ちを込めて
「おはようございます」
「行ってまいります」
「ただいまもどりました」
「お手数ですがよろしくお願いします」
「いつもありがとうございます」
気持ちの良い声掛けが「習慣」になれば、この先も良い人間関係を築くきっかけになります。
6.嘘や隠し事をしない
嘘や隠し事は、信頼関係を一瞬で壊してしまうものです。
「自分さえよければ」という思いや「よく見られたい」という思い、それが前面に出てしまうと、嘘や隠し事が出てきてしまいます。
反対に、良かれと思ってついた嘘や隠し事が、大きな問題に発展することは少なくありません。
一度嘘をついてしまうと、それが違う嘘を招き、前にも後ろにも進めなくなり窮地に立たされることもあります。
このように嘘や隠し事は極力避けることを選択し、任された仕事や人との約束は真摯に取り組む姿勢でいましょう。
もしどうにもならない状況であれば、早い段階で上司や信頼する人に相談をするのが後々良い結果につながります。
7.素直に謝る
「あの時、自分の非を素直に認めていたなら…」
そんな後悔は、多くの人が経験がありますね。
それだけ素直に謝ることは難しいことです。
謝らない人には3つのパターンがあります。
2.自分は悪くない、人が悪い
3.謝りたいのにできない
あなたはこの3つの中の、どのパターンが多いでしょうか。
謝らないことで周りの人だけでなく、自分自身も嫌な気持ちを引きずり仕事に影響が出てしまいます。
謝ることは自分を否定するわけでも、価値を下げてしまう事でもありません。
より良くなるためのきっかけと捉えてみてください。
また謝り方も
「～したつもりはありませんでした」など、自己正当化する謝り方は逆に相手を不快にしてしまいます。
相手が落ち着いてきたところで、理由を説明するチャンスも出てきます。
まずはシンプルな言葉で
「すみませんでした」と心から謝ることが大切です。
人は歳をとるほど、素直に謝ることが難しくなるそうですから、今から素直に謝る人を目指していきませんか。
それによって、今後の人間関係も円滑に進めていくことができますね。
8.身だしなみを整える
人は身だしなみで、印象が大きく左右されます。
心理学では「初頭効果」という言葉があります。
人は最初に与えられた情報が強く残る傾向があり、その情報は長期に残りやすい。
その後の判断にも大きな影響を持つ。
人の第一印象は、とても大事だというのがわかります。
また生活が乱れてくると、人は身だしなみに気を使わなくなるそうです。
身だしなみの乱れは「心の乱れ」と捉える人もいます。
反対に言うと身だしなみが整えば、しっかりとした生活をしている印象を持たれ、好感度が上がりますね。
・清潔感
・TPOを意識する
・品が良い、似合うもの
3つのうち、特に清潔感は重要です。
人は清潔感があるというだけで、相手に対する信用度が高くなります。
自分の身だしなみは、いつも清潔にして整えておくことが大切ですね。
9.自分の言葉に責任を持つ
「言葉」が人に与える影響は思いのほか大きいものです。
勇気や喜びになることもあれば、言葉が凶器のようになって人を傷つけることもできます。
「言葉は相手へのプレゼント」という意識を持ってみましょう。
その時、あなたは贈り物を選ぶように、言葉を意識的に選ぶのではないでしょうか。
それは、相手から見ると心躍る体験であり、素敵なプレゼントを受け取ったように感じます。
・言葉選び
・話し方や順序、タイミング
・自分の思い、動機
自分にするように相手を気遣い、言葉を選択していけたら素敵ですね。
行動を変えることで関係は180度変わる⁉
これまで書いた「良好な関係を築くための9の行動」は、職場の人間関係を改善したり、これからの人生を楽しむための大切な鍵となります。
実際これらの行動を実践することで、人間関係は驚くほど変わります。
相手は自分の思う通りに動いてはくれません。
ならば自分の行動を変えることで、自分の望む未来を作っていきませんか。
そんな行動によって、自分に対する信頼も生まれ、それが仕事や未来の交友関係に反映されていくことができますから。
まとめ
今回の記事を読むことで、将来に対する不安を和らげることはできたでしょうか。
これまで人間関係の悩みを、「行動する」という自分でコントロールできる部分に焦点を当てて書いてきました。
この自分でコントロールできる部分は、人間の「顕在意識」と言われる部分です。
ご存じだと思いますが、人間の脳は顕在意識が5％、潜在意識が95％だといわれていますね。
「行動」というのは、この顕在意識の部分であり、自分が「やろう！」と努力していくことで変えていける部分。
けれど残りの95％の無意識は広大で、私たちがコントロールできない部分です。
この潜在意識を探求していくことで、自分の今持っている悩みの大元が何かを知ることができます。
あなたの人間関係に感じる苦手意識も、実はそんな無意識の領域からきているのです。
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