逃げ出したくなる緊張感…
耐えられない無言の沈黙…
何と切り出したらいいのかわからない。
何を話したらいいのかわからない。
そんな自分に自己嫌悪。
そして今日も自分に言い聞かせる。
『私はコミュニケーションが苦手だ』と。
そんなあなたに、『あれ?もしかしてコミュニケーションそのものを勘違いしていたのかもしれないぞ?』ってコミュニケーションの認識に風穴を開けて頂くのがこの記事の目的。
トマト嫌いな人がピザやナポリタンを苦も無く食べられるように、コミュニケーション嫌いな人が苦も無くコミュニケーション能力を向上させ、会話を楽しめるようになれたとしたら…
あるのか!?そんな方法が?
実は方法じゃないんです。
視点を変えるだけ。
それだけでコミュニケーションは苦手とすら感じないものに変わっていってしまうのです。
優良なコミュニケーションがもたらすギフトとは?
コミュニケーション苦手ですか?
僕は大好きです。
初めて行った旅行先でお店の人と仲良くなって、ここでしか買えないお土産を教えてもらえたり、知る人ぞ知る地元のお店を教えてもらえたり、穴場のパワースポット情報をもらえたり、美味しいご飯にありつけたり。
コミュニケーションによって沢山の恩恵を頂けるんですから、苦手なんていってたらもったいない!
でもね、実はそんな僕もコミュニケーションが苦手でした。
いまでこそ誰も信じてくれませんが、対人恐怖が凄かったんです。
小学校や中学校では、担任の先生に質問されただけで頭が真っ白になってパニック状態に陥ってしまったり、監督や顧問の先生に相談する時、目を合わせただけで言いたいことが言えず涙がポロポロこぼれてしまう。
そんな自分が情けなく、何とかしたいと積極的にコミュニケーションを取ることを意識していったのです。
そして気が付けばコミュニケーションほど楽しいものはない!に変わってしまったのです。
コミュニケーション能力が向上すると
- 特別な情報を教えてもらえたり
- ピンチの時に助けてもらえたり
- 商品を安く購入できたり
- 特別待遇してもらえたり
- いいポジションを任せてもらえたり
- 昇格が早くなったり
嬉しい事が次々と起こせる人生になるのです。
でも本当の醍醐味は、こういう物理的な損得を超えて、人と心で繋がれるようになること。
これを知ってしまうと、コミュニケーションへの概念はガラリと変わります。ではそもそもコミュニケーションが苦手な人はどこから手を付けていったらいいのでしょうか?
良く言われるコミュニケーション能力を向上させるテクニックを挙げるとこんな感じです
- 親密な関係を築くために会話をするときは、相手の姿勢やしぐさ、口調、話のスピード、声のトーンをさりげなく真似してみる。
- 相手の肩や胸の動きを注視しながら相手と呼吸を合わせるとリズムが同調しやすくなる
- 相手が聞き取りやすい声の大きさ、スピードを心がけ、ハキハキとした話し方を心掛ける
- 表情やジェスチャーなど ボディランゲージを多用し感情を表現すると相手に伝わりやすくなる
- サプライズを提供することで感動してもらう
これ、ぶった切ってしまっていいですか?
僕に言わせると、こんなこと意識してるからいつまでたってもコミュニケーション能力が向上しないし、楽しくならないんです。
『楽しくないものはコミュニケーションじゃない!』っていうのが僕の考えです。
僕がそう思うに至ったエピソードをご紹介したいと思います。
超~恥ずかし体験談
僕が最初にコミュニケーションの勉強を始めようと思ったのは中学生で初めて彼女ができた時です。
毎日一緒に帰るのですが、ただ歩くだけ(^^;)会話は殆ど弾みません。何を話していいかわからないのです。
それでも一緒に帰っていたのは、彼女ができると一緒に帰るのが定番だったから…。儀式のような感じでした(笑)
僕にはそれが苦痛で仕方なかった。
きっと彼女もキツカッタと思います。
そこでどうやったら彼女とうまくコミュニケーションとれるようになるのか?ということを知りたくて本や雑誌を読みあさり、彼女が彼氏にして欲しいことの1位に挙げられていたことを実践しました。
「毎日少しでもいいから話したい」・・・で、電話したのです。
自宅からでは恥ずかしいので、公園の公衆電話まで自転車を走らせ、テレホンカードを差し、受話器を握りダイヤルする。
プルルルル…、プルルルル…。
怖くなって思わず切ってしまいそうになります。
親がでるかもしれない、兄弟かもしれない。
そして緊張の瞬間を迎えます。
勇気を振り絞って『●●さん、いますか?』
電話に出たのは本人でした。
ホッとしたのは束の間、
『どうしたの?』
あれ?何話せばいいんだ?
『いや、あの・・・』
どうしよう、どうしよう…
心の中ではじまった余震はやがてM10クラスの巨大地震となって猛威を振るうのでした。
思考は乱れ、心は動揺し収集がつかなくなっていました。
そして出た言葉は
『明日の授業なんだっけ?』
時間割だけ聞いて帰りました(>_<)
僕にとって沈黙の10秒はあまりに長く過酷な時間でした。
そして家に帰ると、恥ずかしさと、ジレンマと、何やってんだ?という思いで一杯になり、二度とこのような思いをしなくて済むようにあるものを作成したのでした。
それが(Yes/Noシート)です。
いくつかの質問が用意されていて、Yesに進んだらこの会話、NOに進んだらこの会話という具合です。
これで万全!
用意周到に準備した紙を握りしめ、翌日リベンジです。
ちょっぴりワクワクしてました。
昨日とはちがう自分になれているそんな気がしたからです。
プルルルル…、プルルルル…。
電話に出たのはお母さんでした。
この時点で本人が出ることしか頭に無かった僕は
『あの…、ええと…、●●さん、いらっしゃいますか?』
初っ端からテンパってました。
そして電話にでる彼女の声は苛立っているようで
『なに?』と一言だけ。
僕はとりあえず用意した紙を広げ質問しました。
『どう?部活はうまくいってる?』
Yes → 良かったね、次はどこと試合なの?→(Yes/Noシート)→(Yes/Noシート)
No→ 何か問題でもあるの?→(Yes/Noシート)→(Yes/Noシート)
数秒の沈黙のあと返ってきた言葉は…
『別にどっちでも…』
へ?どっちでも?…ええっとそんな回答は用意してないんですけど…
そこから10数秒の沈黙の後
『そうかぁ、じゃあまた明日!』
昨日に続いてまたあえなく撃沈したのでした。
いまとなっては笑い話ですが、当時の僕は会話ができないことに心を痛め、顔を合わせることも恥ずかしくなり、コミュニケーションが取れないという理由から別れを決めました。
付き合うまでは冗談を言い合ったりと普通に楽しかった関係が、付き合った途端に最も苦しいものになっていったのです。
『彼女が彼氏にして欲しいこと』という記事を鵜呑みにし、彼女がそう思ってるんだと勝手に思い込み、相手の事を想っているようで自己満足を押し付けていたに過ぎなかったのですから。
彼女からしたら、突然自宅に電話が掛かってきたら、家族の反応が気になって落ち着かなかったり、恥ずかしかったりしたのかもしれません。実際僕が公衆電話まで自転車を走らせた理由がそれです。
それなのに、彼氏にして欲しい事ランキングで1位に書いてあったことにとらわれ、それをすることで喜んでもらえるはずだと勘違いする。しかも、一緒にいて話が弾まないのに、電話なんて・・・。
何とも痛い中学男子でした。
長々と自分のエピソードを語ってしまいましたが、それには2つの理由がありました。
1つ目は、過去の僕を知れば私でも変われるかも!って勇気を持ってもらえるように。
2つ目は、コミュニケーションの考え方を根底から見直して欲しいと思ったからです。
そこで思い切ってテクニック重視のコミュニケーションをぶった切ってみることにしました!
コミュニケーション能力が向上して気づいた5つの間違い!~テクニックに走る
まず、これらはコミュニケーション能力を向上させるためにあげられることなんですが
- 親密な関係を築くために会話をするときは、相手の姿勢やしぐさ、口調、話のスピード、声のトーンをさりげなく真似してみる。
→ラポールという心理学用語でよくミラーリングとして用いられますが、本質を理解しないでやったところで違和感だらけになります。かえって不自然。 - 相手の肩や胸の動きを注視しながら相手と呼吸を合わせるとリズムが同調しやすくなる
→これもペーシングといわれテクニックの1つですが、もっと先に大事なことがあるよ!って言いたい。 - 相手が聞き取りやすい声の大きさ、スピードを心がけ、ハキハキとした話し方を心掛ける
→自分の伝えたいことが明確にあって自分の言葉として伝える準備ができてる人が考えること - 表情やジェスチャーなど ボディランゲージを多用し感情を表現すると相手に伝わりやすくなる
→最初からやろうとするには心的負担が大きすぎる - サプライズを提供することで感動してもらう
→コミュニケーションの中身がなければ最初のインパクト止まりになってしまう。
確かにそれぞれ極めて使い分けることが出来れば、効果は期待できるものばかりです。
でもテクニック重視のコミュニケーションを目指していくと、コミュニケーションの難易度が上がるだけ。
しかも相手はコントロールされたくないとの無意識の抵抗からかえってそっけなくなってしまったり…。
それじゃ全然楽しくないですよね。
それを理解できずにテクニックに走れば、中学生の僕がそうであったように、相手の求めているものと違うものを押し付け、いつまでたっても相手と分かり合うことができるようにはなりません。
コミュニケーションってもっと気楽にもっと楽しみながら身につけていくことができるものなんです。
コミュニケーション能力が向上する初めの一歩
それではコミュニケーションに関する考え方を書き換える第一歩へと足を進めていきましょうか。
その為には、あなたがコミュニケーションを苦手と思っている理由について着目してみたいと思います
コミュニケーションについてこんな風に考えていませんか?
- 私は口下手だし、自分の気持ちを相手に伝えることが苦手
- 人からどう思われるか気になってうまく話すことができない
- 何を話したらいいのかわからない
- 人と話すことが恥ずかしい
- 否定されたり、拒否されるのが怖い
実はコミュニケーションが苦手という人は、恐れや不安を創り出してしまうことがわかっています。
僕も中学時代に彼女と別れた一番の理由が、「何を話したらいいのかわからない!」でしたから、それがどれほどキツイものかはわかります。
しかし、僕はこの時の失敗からあることに気づいたんです。
彼女にどうして欲しいのか訊けば良かったんです。
コミュニケーションには、この【きく】ということが非常に重要です。
そして聞くには三段階あります。
- 聞く・・・聞こえてくる情報
- 聴く・・・聴こうとして入ってくる情報
- 訊く・・・聴いたことで訊きたくなった情報
結論から言ってしまうと、相手から訊くことができるようになると、コミュニケーションで困ることはなくなります。
重要なところなのでもう一度言いますね。
『訊くができるようになると、コミュニケーションで困ることはなくなります。』
それをもう少し詳しく説明しますね。
【聞く】は、耳から勝手に入ってくる情報なので、出ては流れての一次情報とイメージしてみてください。
【聴く】は、字のごとく耳と目と心で聴く情報なので、自分から受け取ろうとしないと入ってこない2次情報とイメージしてみてください。
【訊く】は、聴くことによって訊きたくなった情報なので、相手に興味感心がなければ受け取ることができない3次情報とイメージしてみてください。そんな情報を訊き出せる人は話し手にとっても心地よく、心を開いてもらいやすくなります。
人は自分のことを受け入れ、理解しようとしてくれる人に好感と安心感を覚えます。そしてそういう人といると、前向きな考えやポジティブな発想も浮かびやすく、一緒にいて何か楽しい♪って感じる時間が過ごせるのです。
この流れの中にいると、コミュニケーションが苦手なんてこともすっかり忘れてしまうことでしょう。
それはきっとあの人が話し易い人だったから…
最初はそんな風に自分が起こしたマジックを受け取れないかもしれませんが、もしあなたが訊くという行為を取らなければ、相手の心を開かせるまでにはいかなかったということを知っておくべきです。
訊くという行為は、聴くことによって、相手が何を言いたいのか?何を伝えたいのか?その本質はどこから来ているのか?と相手に興味関心を持ってもっと詳しく訊きたくなることから始まります。
これは上辺のテクニックではできません!だって心が動いた結果の自然の行為なのですから…。
つまり、その場はたまたまではなく、あなたが心を開いてる状態だからこそ共有できた特別なコミュニケーション空間なのです。
コミュニケーションの上手い人は言葉のキャッチボールが上手い!?
最後に…
コミュニケーションの上手い人は言葉のキャッチボールが上手い人だと言う人がいます。
キャッチボールって相手の投げてきてくれたボールを、相手に投げ返す単純作業に見えがちですが実は全然ちがうのです。
相手の投げたボールから、相手の状態を知ったり、気持ちを受け取ったり、汲み取れる情報が沢山あり、返球するボールにそれ想いを乗せて返すことができるのです。
そこには、二人だけのボールを使ったコミュニケーションが存在します。
それに気づけない人は、ただボールを投げてるだけにしか見えないかもしれません。つまり、その認識でのキャッチボールを表面的コミュニケーションと区別するとわかりやすいと思います。
あなたが求めるものが、表面的なコミュニケーションや相手を自分の思うようにコントロールしたいというものであればテクニックを重視するのも悪くないと思います。
でも相手を尊重し、心で感じ合えるコミュニケーションの醍醐味を体験したいのであれば、テクニックを一旦忘れ、「聴く→訊く」を意識するようにしてみてください。
良好なコミュニケーションで肝心なのは、あなたが自分から相手に興味を持つことであり、そんなあなたに相手も興味を持つから自然と会話が進むのです。
中には何かの事情でいまあなたと話をしたくないと思っている人もいるかもしれません。
中学時代の彼女の気持ちを思い浮かべて頂ければわかりやすいと思います。
それはそれでいいのです。
相手が望まないことを、何とかコミュニケーションとらなきゃと無理をすればかえって仇となることもあります。だから、話したくないという相手の気持ちを汲んであげることも気遣いというコミュニケーションの1つです。
コミュニケーションの理想は、そうしようと思わなくても自然体で相手と打ち解けられること。
その為には、相手に興味関心を持つこと。
それだけでいいのです。
すると、何で?どうして?どのように?と心の中に言葉が浮かんでくると思います。
それをそのまま相手に質問すればいいのです。
結果的に訊くことになってますから!
だから無理になんとかしようとする必要が無いのです。
コミュニケーションが苦手で困っているあなたがこの記事を読んで
『もしかしてコミュニケーションそのものを勘違いしていたのかもしれないぞ?』
って気づくきっかけにしていただけたらこんなに嬉しいことはありません(^^)
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