今まで努力を惜しまずに頑張ってきたのに「なんだか、もう疲れたな」
そう思ってしまう瞬間はありませんか?
もしくは「こんなに頑張っているのに、なぜ私は幸せではないんだろう」と不思議に思う人もいるかもしれませんね。
生きることに疲れたと感じている人は、いつも一生懸命目の前のことをこなして、真摯に向き合ってきた人が多いです。
それでも「疲弊しているのに頑張り続けることは、必ずしも良い結果にならない」ということを、あなたは少しずつ感じ始めているのではないでしょうか。
ここで一度立ち止まり、「自分らしく生きるとはどういうことか」を真剣に考えてみませんか。
あなたが今この記事と巡り合ったのも、そのような時期を迎えているからかもしれません。
今回の記事では、生きることになぜ疲れてしまうのか、その5つの特徴と疲れた時に試したいことを書いていきます。
そして自分らしさを取り戻すためにはどうしたらいいのかをご紹介していきます。
頑張ったあなただからこそ、見えてくる世界がきっとあります。
そう「次」の世界への扉を一緒に探していきましょう。
生きるのに疲れてしまう人と5つの特徴
生きるのに疲れてしまう人には、どんな特徴があるのでしょう。
あなたが自分でも気づかずに無意識のうちに選んでしまっているパターンというものがあります。
人は自分のことを客観的に見るのが難しいものです。
自分にも同じような特徴がないか、まずはそこから自分を振り返ってみましょう。
1.自分と相手を比較する
『人間は他人と比較してしまう生き物である』と言ったのはアメリカの心理学者です。
確かにとめようとしても、無意識に人と自分を比べてしまうものですね。
人と比較するとつい「私はダメだなぁ」と自分自身を責めてしまったり、嫉妬心が湧いたりすることでネガティブな感情を味わいます。
比べる生き方はストレスになり、人生に疲れる生き方と言えます。
人と比較することによって、それが自分のエネルギーダウンに繋がり疲れを生み出してはいないかチェックしてみてください。
2.つい自分を否定する
自分を否定する考えが、いつも頭に浮かんできてしまう。
もう癖のようになっているとはいえ、これは自分にとってとても辛いことです。
頑張りたいと思う自分がいる一方で、もう一方ではそんな自分のことを無理だとか、足りないと否定している。
そうなると相反するエネルギーが引き合ってとても疲れます。
心が常に「葛藤」をしている状態なので、そこに膨大なエネルギーが使われてしまうのです。
「自分はよくこんな考え方をしているな」「つい自己否定しやすい傾向があるな」と気がつくこと。
そこに意識が向くことで変えるきっかけをつかんでいくことができます。
3.完璧主義
あなたは「完璧」でないと自分がダメになってしまったように感じ、そわそわして落ち着かなくなりませんか?
頑張りすぎてしまう人はもともと適当に手を抜くということが苦手です。
そのうえ、一度でも「責任感があり、きちんと仕事をこなす人」という評価を受ければ、なおさらそれを崩したくないと思ってしまいます。
どんなに自分が大変であっても、その期待に応えようと無理をしてへとへとになってしまうのです。
完璧を追い求めれば、絶対に失敗はできないという思いが自分を追い込んでしまうのですね。
人生に疲れてしまう人の中には、完璧を追い求め失敗を恐れるという特徴を持つ場合が少なくありません。
4.思い込みが強い
「こうでなければならない」
「~したらこうなるはずだ」
あなたも、そんな思いに縛られることがあるかもしれませんね。
「仕事はこういう風に取り組むもの」というこだわりや、人に対しても「こうすべき」という縛りを作ってしまうと窮屈でとても疲れます。
これはあなただけではありません。人は気が付かないうちに自分だけのルールを作りその中で生きていくものなので。
あなたにも、そこからはみ出たことに対する許せない思いがあるでしょうか。
自分の思い込みに気づき、それらを見直してみることで、疲れてしまう思考を止めることができます。
5.相手に期待をしすぎている
人との信頼関係が結ばれてくると、次第に相手に対する「期待」も出てきます。
けれど期待は必ずしも良い方向に働くとは限りません。
あなたが期待したほど相手は一生懸命になってくれないということも、実は多く起こります。
そんな時は、裏切られたような気がして傷つき、人生に嫌気がさしてしまうかもしれませんね。
悪気はなくても相手も一人の人間ですから、自らの意思で自分の行く道をそれぞれ選んでゆくのは仕方のないことです。
相手に期待しすぎず、適度な距離感を持って協力し合うというスタンスで、自らを守ってくださいね。
生きることに疲れたときに試したいこと
「生きることに疲れたな…」そう感じるときは、緩めることも大事です。
緩めることで自分を客観視できたり、問題を別の視点から捉えることができたりと、問題解決の糸口を見つけられることが起こるからです。
そこで、あなたの気持ちが少しでも楽になる7つの解決策をお伝えします。
自分に合いそうだなと思う方法を試してみてください。
1.心と身体を整える
あなたは身体からのSOSを聞けていますか。
頑張りすぎる人は、自分の身体を気遣ってあげることが少なかったり、あまり重要視していないことが多いですね。
心と身体は切り離せません。
あなたが疲れたと感じているなら、心も体も同じく悲鳴をあげています。
身体からの不調や限界の声を無視しないであげてください。
自分を大事にしてあげると、自然と周りの人もあなたを気遣ってくれるようになります。
まずは自分から、自分の身体を十分に思いやってあげましょう。
この基本の三つ「睡眠」「運動」「食事」は、身体を整えるためにとても大切なので忙しくても優先してあげてくださいね。
・睡眠は十分な時間の確保、生活リズムを崩さない
・血液循環をよくするために適度な運動や入浴
・品目を多く、バランスの良い食事を大事にする。
2.信頼できる人に頼る
「自分のことは自分で何とかする」をモットーにして頑張ってきた人は多いと思います。
私もそんなタイプなので、気持ちはとてもよくわかります。
自分で頑張ってきた人の中には、人に頼ることが苦手な人が結構います。
「人に迷惑をかけないようにしなさい」と育てられたので、自分一人で頑張ってしまいがちです。
でも「人に頼ることができる」というのは、この世に生きていくうえでは大切な一つのスキルです。
子育てや家事を一人で抱え込まない、度を越える仕事を引き受けない。
どうしてもの時は、信頼できる人の助けを借りてしまいましょう。
少しずつ「自分を大切に扱ってもいいのだ」ということを感じていくことができるようになります。
3.無理せず手放してみる
人には「自分のセルフイメージ」というものが心の中にいつもあります。
セルフイメージとは「私はこういう人」という、自分の肩書や役割から行動したり考えたりすることです。
あなたも長年頑張り続ける中で、自分自身を定義して、それに合わせる行動をしてきています。
その定義から外れるような行動は、なかなか取れなくなるものです。無理をしてでも、自分をその枠の中にはめようとしてしまうのです。
そして何が起こるかというと、自分がそう思っているとおりに、周りの人からも「この人はこういう役割の人」という目で自然と見られるようになり、益々固められてしまうのですね。
さぁ気が付いたあなたから、その枠を少しずつ手放してみませんか。
もう無理をして自分を苦しめるのではなく、自分が楽になる方を選んであげましょう。
4.自分を受け入れる
あなたは、頑張らない自分のことを思うとどんな気持ちになるでしょう。
なぜ頑張り続けたいのか、そんな質問を自分に向けてあげることも、気づきのきっかけとなります。
無意識の中で、
「頑張らないとダメになってしまいそう」
「受け入れてもらえない」と思っているのかもしれません。
過去に両親や学校の先生から、または会社において、頑張っている自分じゃないと評価されなくて悲しかった出来事があったのかもしれません。
そうすると「頑張ること」は、あなたにとってやりたいからするわけではなく、そうしないと嫌な気持ちになるという「恐れ」から発しているものになります。
同じ行動一つとっても、そこに「恐れ」の感情が入っているものは、見えないけれども「重さ」があるのでとても疲れます。
頑張らないといけないと思っている自分を受け入れてあげて、その自分が今何を感じているのだろう?悲しいのか、つらいのか、愚痴を言いたいのか。
そんな自分の内面を見つめる機会を試してみてくださいね。
5.周りと比較するのをやめる
周りの人と比較するのをやめるだけでも、かなりの悩みは解消されるのではないでしょうか。
人と比較しないでいられる方法があるのなら知りたい。
そんな人にこの言葉を贈りたいと思います。
『自分で自分をどう思うか。それは他人からどう思われるかよりも、はるかに重要である』
これは哲学者セネカの言葉ですが、なるほどと思いますね。
人と比べて評価を気にしてしまう人は、実は自分自身と本当に向き合えていないのかもしれません。
自分に誇りが持て、心から大事にしてあげる生き方ができたとしたら、もう人とは比べようと思わないですね。
自分が自分をどう思っているか、これは結構大切なことです。
6.疲れてしまう原因を考える
ここまで読み進めてきたあなたは、自分の疲れてしまう原因が一体どんなものなのか察しはついてきたでしょうか。
実は私が考える、疲れてしまう理由の一番は「もう頑張るからは抜けるタイミングが来たよ」というメッセージが有力かなと思います。
あなた自身の深いところから来る合図に、蓋をしてしまわないことが大切です。
ここで無理に、「そうはいっても少し休めば大丈夫じゃない」とポジティブに捉えようとしても、また疲れが増えてしまうだけです。
7.コンサルティングを受けてみる
今まで一生懸命真面目に取り組んできた人ほど、自分の心は振り返らずにきた人も多いと思います。
それが長くなるほど、自分の心がわからなくなってしまい、ますます自分の心が見えなくなりますね。
そんなあなたにはメンタルコンサルティングをお勧めします。
それを行うメンタルコンサルタントは、人生におけるツアーガイドのような役割といえばわかりやすいかもしれません。
あなたが行きたい目的の場所に「安全に確実に行くことのできる道を案内してくれる人」なのです。
私自身もメンタルコンサルティングを受けてみて、向かう方向性がわかるようになりました。
今まで闇雲に使ってきた労力を、本当に自分がやりたいと思うことに注げることはとても嬉しいことです。
利害関係もなく評価もされないので、ただ自分がありのまま思うことを話すことで気持ちが整理され、自分で進んでいく勇気が湧いてくるのだと思います。
「自分が何を思っているのか」
「どんな気持ちを味わっているのか」
そんな素直な気持ちを出せる場は、今まで頑張ってきたあなたの人生は果たしてどんな意味があったのか、それをあなた自身で確かめていくこともできるのです。
メンタルコンサルティングについて知りたい方は、こちらを参考にされてみてください。
生きるのに疲れるのは頑張っている証拠
頑張った人しか見えない世界があります。
頑張ったからこそ、次に進むことができるのです。
長い間一人でやってきたあなたは、本当によくやってきたと思います。
あなたが自分自身に対してそう言ってあげてくださいね。
あなたが今感じている疲れは、自分を信じ、挑戦してきた人が感じる疲れなのだと思います。
そしてこれまで書いてきたように、その方向が違うのであれば直せばよいのです。
人はいつからでも何歳からでもやり直すことができます。
私も、もう子供が巣立つ年齢となりましたが、新しい人生のスタートに遅すぎるということはないのだと実感しています。
頑張ることが人より長けているあなたならきっと、正しい方向性さえ定めたら必ず力を発揮していくことができるでしょう。
生きるのに疲れた時こそ自分らしさを取り戻す時間
今まで頑張ってきたのに疲れてしまうという体験は、あなたを不幸にするためにあったわけではありません。
あなたが本当に求めている世界に連れていくための「プロセスの一つ」でもあったのです。
あなたが心の奥で本当は願っている、自分らしさを取り戻す時が今なのかもしれません。
ぜひ下にある「望む人生の作り方」も合わせて読んでみてくださいね。
新しい自分を見つけるための気づきやヒントがたくさんあります。
一緒に新しい自分を見つけていきましょう。