どうにもこうにも憂鬱な気分が晴れないときがあるでしょうか?
何をやっても抜け出すことができないときはあるでしょうか?
いつの間にかなくなってしまうような些細な気分の落ち込みもあれば、かなりヘビーで抑うつ感が強い状態などその度合もさまざまですね。
わたしは、以前にひどく憂鬱な気分に悩まされていました。
とても苦しかったことを記憶しています。
元々感じやすかった性格と父との関係やPMS(月経前症候群)などが絡み合ってのことだったと思います。
そして、心に抱えた痛みは目に見えるものではなく、周りの理解が得られないというのも絶望的な気分をもたらしました。
それが今ではその感情がよく思い出せないほど、穏やかにに過ごせるようになっています。気が塞ぐことももちろんありますが、大きく揺さぶられることがなくなりました。
劇的に変わった訳ではないので、どうしてこうしていられるようになったのか良くわかってないんですが、ちょっと思い巡らし助けになったことと、悪循環をもたらす陥りやすいことを書いてみたいと思います。
個人の経験と感じ方なのでこれが答えですという訳ではありませんが、今、憂鬱な気分に悩んでる方の助けになれたら幸いです。
悪循環をもたらすやってしまいがちなこと
1. 人の理解を求めることに必死になる
まず、最初にお話したように周りの理解や支えがないというのは、当時の精神状態では恐怖に近いものがありました。なのでますます理解してもらおうと、いかに自分の感情が苦しいことなのかを力説するようになるんです。
でもそれって逆の立場からしたら益々関わりたくなくなりますよね。それにその苦しいことを力説してるということは、どんどん自分にそのことをインプットしてその状態を強固にしてしまうことになるのでした。
支えを求めるのはいいけれど、それに必死になると自分を見失います。人の言葉に左右されやすくなり「もっと大変な人もいる」、「がんばりが足りない」などと否定された日にはさらに感情がぐちゃぐちゃになります。抑うつ状態では無理からぬことではあるのですが、依存傾向が強まり、自分がどんどん弱くなっていきます。
2. ずっとこのままなんじゃ…
気分が晴れない状態が続くと、暗く魅力もなくなってきて、人ともコミュニケーションもうまくとれず、仕事もうまく行きません。すると経済的な問題も出てきたりで、不安が募り「自分はずっとこのままなんじゃないか」という恐怖が湧いてきます。焦燥感と恐怖のセット。それでますます苦しく絶望的になって行くんです。
3. 原因を追求し過ぎない
何かに対処するためには、原因を見つけることが大事かもしれませんが、なぜ、どうしてと原因探しに夢中になると返って混乱を招いたりそれに固執するようになってマイナスのスパイラルに陥っていきます。
憂鬱な気分を楽にする助けになったこと
1. 受け入れる
まず、ドロドロになっているときは、自分を受け入れることができず余計に苦しみを助長しますので、そんな状態の自分をまず、受け入れることです。これは、自分がダメな人間なのだと認めるとか、暗くて陰気な人=自分ということではなく、むしろそうではなく、今はそういう状態なだけなのだと受け入れることです。受け入れるというだけで、なんだか冷静になって楽になります。
2. 突破口は絶対あると自分に言い聴かせる
これは、ふと駅のホームで電車を待っているときに浮かんだ言葉でした。最初は憂鬱な気分の方が強くて不安定でしたが、繰り返し自分に伝えることで、にわかに奥に浸透していきます。雨だれ石も穿つです。「ずっとこのままかもしれない」、という暗闇に光が差してきます。このように「言葉」の力が大きく作用しました。どうぞご自身に響く言葉を見つけてください。
3. 自分が自分に寄り添う
これは、自分の軸を形成するということでもあります。依存からくる行動は相手にすべて預けてしまい、相手次第になってしまいます。外に依存すればますます弱くなり、自分を中心に置くようになると強くなっていきます。これは、実感するところです。
余談であり、あらゆる面で言えることと思いますが、人は親切で言っていたとしても、「その人」の経験や感じ方で話します。それは、それは、原因や解決法や私についての話は、人によって様々でした。しかも、それぞれの方が確信をもって話されてましたから人間って自分の信じたいように信じてるだけなんだなぁとしみじみと感じたものです。
人は体質にも見られるように一人一人違います。同じ症状に見えても体質が違えば合う食べ物も薬も違ってきます。なので、いただいたアドバイスは感謝しつつもさらっと流すのも大事ですね。自分の感じていることを信じてみるといいと思います。
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他にも心理療法や体のケアやヒーリングなどいろいろやりました。それらも助けになっていますが、いろいろやって疲れもしました。楽になっていった決め手は自分への信頼を回復する努力をし、それが高まってきたことですね。
また、自分を見つめてその思考や感情のクリーニングをしていくことで、無駄なエネルギーの浪費が少なくなり、その分回復にエネルギーを使えるようになったとも感じます。今は断捨離が知られていますが、その昔は「そうじ力」と言うのもあって、それがそもそも回復への最初ころのきっかけだったかなぁと思い出したところで今日は締めたいと思います。
ありがとうございました。