お金との付き合い方を真剣に考えたことってありますか?「お金?そんなの考えたことが無い、あればあるほどいいものでしょ?」って思ってらっしゃいますか?それとも、「あればとにかく無くなるものだから、びた一文無駄にできない関係だよ」って思ってらっしゃいますか?今回は本当の豊かを手に入れるためにのためにご自分とお金の関係について考えてみてください。
お金との関係
日々の暮らしの中でお金を意識する割合はどのくらいあるでしょうか?人によってそれはさまざまでしょうが、一日中暇さえあればお金のことに意識を取られてしまう生き方をしてる方もいらっしゃるかもしれません。いつもいつももっともっとと追いかける暮らしをしてるのかもしれません。そんな毎日が楽しければそれはそれでいいのですが。。。それって、なんかお金に支配されてる気がするのですが、、、お金は支配されるより、支配したいですね。
お金の歴史
まずはお金と仲良くなるためにお金の歴史をちょこっと・・・日本にお金が定着したのが平安末期で、江戸時代に徳川家康が、貨幣制度と統一したようですが、一般庶民にはなかなかお金という意識が薄かったのではないかと思われます。
そして、明治維新の時に今の通貨単位【円】というのができたそうです。(明治維新のころに生きていた人たちにとっていろんな意味でかなり混乱があったでしょうね。。。)
で、その円という単位を今でも使われているわけですが、日本では70年前(戦前)の年収と現在の年収の差はおよそ100倍だそうです。
経済成長期や、バブル期といったお金というものが特別に膨らんだ時期を越えての今、私達の暮らしにとってお金はなくてはならないものになってしまいました。
そのために人がお金を追いかける猛獣のようになってしまったという。。。そうエコノミックアニマルという言葉もありましたね。豊かな暮らしへの憧れは、膨らむばかりです。ところで、お金持がたくさんある暮らしは幸せと比例するのでしょうか?
確かに幸せの条件の一つとして、豊かさはあるかもしれません。しかしお金持ち=幸せという公式はちょっと違うように思えます。私達の幸せの条件に、豊かで自由であることとあげる人が多いと思いますが、お金の豊かさと心の豊かさについて5つの問いかけでご一緒に考えて見てください。
問1 お金にだけ豊かさをもとめていませんか?
ある方が私にこんな話をしてくれました。その方の姉にあたる人が70歳後半でお亡くなりになり、
「姉の遺産整理をしたら、通販で買ったものが封も開けずに山のように出てきました。洋服は値札がついたまま、家電は箱に入ったままそれらを処分するのが大変でした。」と亡くなられた方は、お金は十分にあったのでしょう。。。でも心は豊かだったのでしょうか?心の豊かさを求めて物を買っている姿を想像してしまいました。
あるいは、日々おいしいものばかり食べて、成人病になって、高価なサプリメントを摂取して、体操教室にお金を払ってダイエットをして、また豪華なランチを食べる。。。。。これって豊かなことなのでしょうか?
問2 得と損との関係はいかがでしょう。
お金に関する感情といえば一番身近なのが、「得をする」とか「損をする」とかという言葉ですね。
主婦の感覚で98円の卵に出会うと、「得した!」って思いますが、昨日98円だった卵が今日買わなければいけなくなって198円だったとしたら、とても損をした気分になります。
こんなお話も聞きました。キャベツが1個300円の時期に100円で売っていたので、二人暮らしなのに大喜びで三つも買って、毎日キャベツ料理ばかりが続いた。。という笑い話もあります。これって得したのでしょうか?
得をする。とか損をするとかいう感情もじっくり向き合ってみると面白いものです。そして、本当に得をするというのはどういうことなのか、それは人によって違うと思いますが、本当に得をしたと思うことを自分なりの価値観で決めることがとても大切に思えるのです。
問3、お金は多ければ多いほどしあわせでしょうか?
どなたかのブログにこんなことが書かれてました。「物が多いと大雑把に使い、少なければ大切に使う。」と
お金もそのようです。実際私には、3人の子供がそれぞれ家庭を持っていますが、
収入が一番少ないであろう子供が一番先に一軒家を持ちました。
こんな話も聞きました。親が貧乏なうちで生まれるとお金の大切さを身にしみてわかっているから、お金持ちになる確率が高くて、逆に親がお金持ちだと、貧乏になる確率が高いらしいです。お金だけでなく、すべてのものを大切にすること。ここに鍵があるようなのですが。。。お金といい関係でいるにはやはり大切にするがキーワードですね。
問4 お金に主導権を握らせていませんか?
たとえば「高価な物ほど価値がある。」という思い込みはありませんか?化粧品や、健康サプリや最新技術の持つミシンや電子レンジなど、実際そこまで価値があるかどうか?あるいはすべての機能が使いこなせるのかどうか考えた時。。。自分に一番合ってるものを見つける力こそ大事だと思うのです。
年をとって健康でつややかなお肌の方に聞いてみると、意外にも「ほとんど何も使ってないのですよ」といわれる方がいらっしゃいます。身だしなみはとても大切だと思うのですが、そのこととお金が比例することはあまりないようです。自分に合ったものを見つける力を養って、決してお金に主導権を握らせたくないものです。
問5 お金といつも素敵な関係で付き合うはどうすればいいでしょう。
人生長い間には、お金がたくさん手に入る時期もあれば、あまり手に入らない時期もあります。実際私自身退職して年金だけでは足りず、貯蓄を切り崩す暮らしをして、お金との向き合い方が変わりました。収入があった時期に比べ、とても大切に使うようになりました。
物事をお金で解決するのではなく、まずは知恵で解決する方法を考えるようになりました。お金とうまく大切に付き合うことで、他の物や人に対しても大切に付き合ううようになりました。大切にすることが、心の豊かさに繋がりました。
お金がたくさん入る時期もそうでない時期もひっくるめての人生のような気がします。その時々の付き合い方を楽しむこと。
これが人生の醍醐味なのかもしれません。
今回もお付き合いくださりありがとうございました。