「退屈だなぁ…」仕事中に、また興味のない話を聞かされた時、などなどいろんな場面でそう感じることがあります。
退屈というとなんか損したように感じて、悪い印象がありますね。電車の中でほとんどの人がスマホに夢中になっているのもそのあらわれかもしれません。ある人は、他人のことに首を吊っこんでおせっかいになったりと退屈がもたらす悪い例があげられたりもします。
確かにずっと退屈な状態が続くと苦痛に感じるものです。どうしたらその退屈とうまく付き合えるでしょうか。では、「退屈」のいいところに目を向けてみましょう。
退屈は究極のリラックス状態?
よくアイデアは、お風呂に入ってる時やコーヒーブレイクなどホッとした瞬間に浮かんだりしますよね。緊張している時よりリラックスしている時の方が直感が冴えるようです。
退屈という状態は、究極のリラックス状態で、そのぼーっとした状態で、創造性が向上するのだそうですよ。科学的、心理学的にも実験がされそれが証明されているようです。
視野が広がる
そして、退屈と感じる時「意味がない」と感じています。そうした理論的な意味を見出そうとするのが左脳のお役目。意味を見出せないでいると左脳さんが仕事を放棄して、右脳さんにスイッチが切り替わります。
左脳は、リニア的ですが、右脳は放射的でより空間的に認識することができます。そのためそちらにスイッチが入ると、全体が見えてくるので、つながりや連想力がアップしたり、あらゆる角度からものが見えるようになるのです。
遊びが大事
車のアクセルにも遊びがあるように、人間にも遊びが必要です。退屈している時、空想の世界に入ったり白昼夢を見たりします。仕事中なら、一喝入れられそうですが、そこにたくさんの問題解決や開拓のヒントがあったりするのです。
くだらないと思えるアイデアの中に宝物がギュっと詰まっています。お見逃しなく!
なので、上司の方、あまり部下をキュウキュウに管理するのではなく、ぼーっとする時間も大目にみてやってくださいませね。(怠惰との境目は見極める必要は出てくるとは思います。)
効率、効率と追い込むと人間味や思いやりがなくなってしまうように思えます。右脳の活性化も能力開発ですでに認知されていますが、それも効率や能力だけを重視してしまうと本末転倒になってしまうのではないでしょうか。右脳開発で有名な七田眞氏も、そこに「思いやり」が大切だと説いています。
ここまで退屈が、創造性のアップにつながるというお話をしてきました。単純作業も退屈に感じるものですが、この繰り返しも直感や感性を磨くのに適しているようです。
特に身体を使った単純作業がいいようです。その時頭を使わずにただその行為に没頭するようにします。家事などが単純で退屈で軽視されやすいですが、その行為がコツコツと感性を磨くことになるのですね。
ご年配のご婦人が、「家事で女性の丸みがより増す」というようなことを言っていたことの意味がわかる気がしました。
たとえ男性だとしても、女性的な側面、思いやりがあれば、人間関係も円滑にして物事がうまく運ぶのではないでしょうか。
こうして、単純作業の退屈も、ああ、今わたしは感性を磨いているのだなぁ、とかより思いやりを磨いているのだなぁと思いながらすると楽しくなってくるかもしれませんね。