8年前、うつ病で病院に通院していました。今は、そんなかけらも見えないと周りに言われているわたしですが、その克服を助けたのは、ちょっとした成功体験の積み重ねでした。子育てのように、わたしを育て直すような感じかもしれません。
うつ病の最中の時は、自分に自信がない状態。何の役にも立っていない自分、ただぼーっとしているだけの自分、その自分を責める自分という悪循環に陥っています。そこから、「なんとかしたい!」とちょっとでも思ったら、1日たった1つだけでも、24時間中のたった5分間だけでも、簡単か難しいかも関係なく、自分でやろう!と決めたことをやり切ることにチャレンジしてみませんか?
朝、1つだけ、「今日は、これをしよう!」と決めます。ただ単に掃除をしよう!というのではなく、具体的な方が達成感が味わいやすいです。
例えば、「シンクをピカピカにしよう」「お鍋の焦げを取ろう」「洗濯物をピンと伸ばして干そう」「『小さな宇宙人アミ』を一冊読もう」←(わたしの愛読書です(笑))「お散歩の時に見た花を一つ覚えよう」etc.
1つのことをやり切り、「よし!やった!!」という達成感をたっぷり味わい、できた自分を褒めます。こんな些細なことで、って思わないでください。些細なことの積み重ねが、自信を大きくしてくれます。ポイントは、「やった!」という達成感です。
そうすると、パワーが少しずつよみがえってきます。それだけでも十分ですが、今度はもしかしたら、もっと長いチャレンジを楽しみたくなるかもしれません。わたしがだんだん自信を取り戻し、その後チャレンジしてみたくなったのは、「21日間、家の床拭き」「1日1つの花の名前調べ100日」でした。
「家じゅうの床拭き」では、しゃがんで床を拭いていると、毎日しているのに、次の日には埃やら髪の毛やらが発生することに驚きを感じました。また、しゃがんで掃除をすることによって目線が変わり、壁のヘリなど今まで見えなかった細部にも目が行くようになり、気がつけば、廊下・トイレ・階段・台所は、21日間かけて大掃除をした感じになりました。
「花の名前調べ」の方は、始めたのが11月です。だんだん花の種類が少なくなる季節。その中で、今まで調べたことのない花を1日1つ見つける・・・ということで、犬の散歩を兼ねて、その頃はいろいろなところに出かけました。
見知らぬ町を歩き、それぞれの家の工夫に感心したり、「この道はここにつながっていた!」と知ったり、富士山の隠れビューポイントを見つけたり、写真の撮り方に興味を持ったり、楽しみが広がりました。
たかが1つのこと、が、されど1つのことに。「小さなことからコツコツと」は侮れません。ぜひ、1日1つの決めたことをやってみる!小さくても時間が短くてもOK!!やり遂げた達成感を味わってみてください。ある時、心の中の自信の火が、日に日に大きくなっていくことに気づくでしょう。