負のループからなかなか抜け出せないでいるあなた、父親との関係、母親との関係と真剣に向き合って見ませんか?
親子関係は、あらゆる人間関係の原点。
人は環境や両親を決めて生まれてくるといいますが、
親子関係を紐解くと、どうしても抜け出せないでいる繰り返しのパターンが隠れていることがあります。
私は、父の介護や母の入院をきっかけに、真剣に両親と向き合う機会をいただきました。
そして、あたり前に過ごしてきた親子関係を見直すことで、親子関係が変わり負のループから抜け出すことができました。
そんな私の体験をお話したいと思います。
1 全ては必然
「全ては偶然ではなく必然である。」といいますが、本当にそうだな~と思えます。
父が脳梗塞を起こし母と父の介護をすることになり、実家に頻繁に行くようになりました。
この出来事は、不自由さを感じていた私が両親と真剣に向き合う機会となりました。
一見不幸な出来事のように感じますが、私への両親からの最高のギフトでした。
2 育った家庭環境
私の育った環境は、父が本家の長男で親戚の揉め事も父のところに相談にくるような家で、いろんな人が出入りしていました。
父は親族の長として、母はその妻として、夫を支え親族の揉め事に翻弄されているように、子供の私の目には映っていました。
そんな環境で、私は母に甘えた記憶がほとんどなく、母の厳しさだけが鮮明に記憶に残っています。
私には優しい父でしたが、父の言うことは絶対でした。
妻は夫に従うもの 子は親の言うことを聞くもの、夫婦関係 親子関係に上下関係は揺ぎ無いものとして私の中に確立されてきたようです。
私は、従うことが当たり前になっていました。
そういう環境で育った私は、親を困らせないよう自己主張をあまりしない子供だったように思います。
自己主張すると、嫌われるのではないかという恐れもありました。
3 子供のころの記憶と向き合う
父の介護を通して母の父への対応に怒りの感情が涌いてきて、どうして怒りがでてくるのか?分かりませんでした。
たびたび出てくる怒りを観察しているうちに、まるで私に言われているように感じられました。
怒りの感情と共に子供のころの記憶が蘇ってきて、「我慢」や「諦め」、「自己犠牲」など抑圧されたものが怒りとしてでてきました。
4 インナーチャイルドに寄り添う
怒りの奥には、今まで気づいていなかった「寂しさ」がありました。
母に愛されたかった。私を愛してほしかった。
ひざを抱えてうつむいている子供の私がいました。
寂しい思いをしていた子供の私にようやく気づいてあげることができたのです。
今の私が「もう我慢や諦めることをしなくてもいいんだよ。」と優しく抱きしめてあげることで、子供の私が癒されていくのを感じることができました。
5 親子関係は人間関係の土台
父の介護を献身的にしてきた母。
母は、我慢強い人です。その我慢が美徳であり当たり前に生きてきた母。
今回の母の入院は、自己犠牲では、自分を幸せにすることはできないということを私に身をもって教えてくれたように感じます。
私の中で、硬く閉ざしたものが母を見舞う度に溶けていくようでした。
母とのたわいもないおしゃべりを楽しむことができ、上下の親子関係からフラットな関係へと変化していきました。
思いがけない私へのプレゼントは、母との溝を埋めるように愛がぽっかりと空いた心の穴を埋めていきました。
親との関係を紐解くことは、時には苦痛を伴うこともありましたが、今は清清しい気持ちでいっぱいです。
親子の関係は、人間関係の土台だと思います。
親子の揺ぎ無い信頼関係は、自己信頼を育みます。
揺ぎ無い自己信頼は、根本的に他の人も信頼できる心を養います。
そして、信頼が信頼を呼ぶ関係へと広がっていくのではないでしょうか。
上でも下でもないフラットな人間関係。
このフラットな人間関係は、何気ない会話から喜びや幸せが広がっていくように思います。
私は、父の介護や母の入院という体験を通してたくさんのギフトをいただきました。
そして、私の心に揺らぎない消えることのない愛の炎を灯すことができたように感じます。
父と母と繋がることは、天と地と繋がるような感覚です。
この時期に、この場所で出会う奇跡。それから、分かち合う喜び。
違いを尊重し それを楽しむことができたら素敵だな~と思います。
しあわせになりたい方は、下記の『望む人生の作り方』をおすすめします。