私たちは毎日ネガティブな感情を抱えることで、心身の健康を蝕まれることもあります。それで、ネガティブな感情は抱えこまないように、すぐにポジティブに変換することが大事だと思われています。ですから不安や恐れ、イライラや怒りなどのネガティブな感情を感じた時には何とか早く抜け出したいと考えますね。
確かにネガティブに囚われて憂鬱な状態が続くのは時間の無駄ですし勿体ないです。しかしネガティブな感情をエネルギーとして思い通りの現実を作っていく手段として利用する方法があるのも事実です。
あなたの行動や思考の原動力になっているのは、人に認められたい気持ちや、やらなければならないという義務感や責任感、あるいは純粋にやりたいという欲求だと思います。
このように何か行動を起こそうとする原動力は、あなたの感情が担っています。つまり、感情は私たちをつき動かすエネルギーとも言えるのです。
感情と私たちが体験する日々の暮らしとは大いに関係があります。もしかしたら、すべての原動力は感情であり、私たちの人生を創るエネルギーは感情と言えるかもしれません。
さて、その感情が私たちにどのような結果をもたらし、どのような人生を創造しているのか。ネガティブな感情を人生を好転させるためのエネルギー源にするにはどうすればいいのかを紐解いてみようと思います。
あなたを突き動かす原動力
私たちが行動を起こしたり、物事に対処するエネルギー源となるのは、
- 人から「すごいね!」と言われたい
- やらなければいけないからやる
- とにかくそのことをやりたくてしょうがない
などの感情が元になっています。いわゆる承認欲求、義務感や責任感、ワクワク感などです。
この中でもやりたくてしょうがないワクワク感が原動力で起こした行動は、時間も忘れるくらい夢中になります。ですから、結果もおのずとワクワク感を反映したものになります。
創りたくてしょうがない作品。チャレンジしたいスポーツ。読むことが大好きで時間を忘れてしまう読書。見たかった映画。行きたかった土地への旅。こうした自分から沸き起こるワクワクのエネルギーは、とても幸せな心地よい結果をもたらしてくれるものです。
だからといって、「いつもやりたいことだけをやっているわけにもいかない。」と私たちは思ってしまいます。
仕事もやらなければなりません。家事や子育てもやらなくてはなりません。いつも愉しくていつもやりたいことばかりをやっていられないと思い込んでいます。そして時には、自分の行動に対して落ち込んだりがっかりしたり、後悔することもあります。
これらもまた私たちの行動や気分に影響を与える感情のエネルギーです。けれど、そうしたネガティブな感情を逆に強力な前向きのエネルギーに変換する方法があるのです。
それを取り入れることで、苦しみのエネルギーの中に潜んでいるあなたを飛躍させる大事なことが見出せて、自分が思っているよりももっと大きな結果につなげることができます。
そこで、私たちを突き動かす感情のエネルギーを考えてみましょう。
感情はエネルギー源
感情というのは私たちの行動のあらゆる原動力、つまりエネルギー源になります。
世の中は石油や原子力などエネルギー問題を何かと話題にしています。それは私たちの暮しや経済と切り離せないとても重要なことだからです。
しかし、美しい音楽を創るのも、素晴らしい芸術作品ができるのも、ノーベル賞を受賞することも、オリンピックで金メダルを取ることも、あるいは殺人や詐欺、ストーカー、戦争を引き起こすことなども、元となるエネルギーは人の持つ感情にすぎません。
エネルギー問題を議論するのも大切なことですが、自分の持っている感情というエネルギーに意識を当てて考えてみるのも大切なことだと思うのです。
「家族を愛おしく思う」感情が美味しい食事を作る原動力となる。「探求したい」という感情が研究室ですごい発見につながる。「好奇心」という感情が自分の活躍の場を広げる。
こう考えると、私たちがどんな感情を持つかというのはどう生きるかと大いに関係しているはずです。
ここでちょっと余談になりますが、私がとても好きなお話があります。それは、去年イグノーベル賞を取られた「股のぞき」の東山教授のインタビューに対するコメントです。
「私は好きなことをずーっとやってきたら、たまたま運よくこんな賞をもらえた。好きなことをやり続けただけなんです。」
私はこの言葉にとても心動かされました。好きなことを続けてきただけ、それは評価を期待してやってきたわけではないということです。
感情の実態とは?
では、感情というものとじっくり向き合ってみたいと思います。
感情というものは自分でコントロールできないものとして捉えられていますよね。特に沸き起こるネガティブな感情はそう簡単に抑えられるものではありません。
「頭にくる!」「私ってやっぱりだめ」「ああ私のせいで・・」そういった怒り、不安、恐れや自己卑下の感情はやみくもにやってきます。
一方「私は幸せだわ!」「すごく楽しくてワクワクする。」「そのことにとても興味が沸いて面白そう。」そういった感情は静かに沸き起こってくる感じがします。
感情には突如として起こる地震のような激しい感情と、温かな日差しのように穏やかな感情があります。この二通りのネガティブな感情とポジティブな感情を自由自在に操って、自分の望むエネルギーに変換し、あなたの現実を思い通りにできるとしたら、なんて素晴らしいことだと思いませんか。
ネガティブな感情こそ強力なエネルギー源
私たちは、ポジティブな感情は良くてネガティブな感情は良くないものと思いがちですが、決してそうではありません。それらは使い方次第でなのです。
実は、ネガティブな激しい感情が幸せな人生への原動力になる場合が多々あります。つまり、ネガティブな感情こそが強力なエネルギー源になるということです。
苦しいネガティブな思いがあったからこそ頑張れたとか、苦しいあのことが今の成功に繋がったとか、「失敗は成功の元」などという話をよく耳にします。
そんな私たちの全てのエネルギー源である感情を、自分の望む人生を創造するツールとして利用する方法を私たちはハイゼミで学んでいます。
その学びとは、沸き起こるネガティブな感情と向き合って、それが決して悪いといって排除するのではなく、その感情すらも自分の望む人生のエネルギー源として利用することです。
ネガティブ感情の変換の仕方
それこそが私たちが学ぶハイゼミの神髄であり、願望実現、そして次元上昇にまでつながっていきます。
あなたに沸き起こる感情はあなたの人生を動かす原動力です。つまりまさしく石油であり、風力であり原子力なのです。
ネガティブな感情が沸き起こった時、それはあなたに気づきを与えるチャンスを内に隠しています。
例えば、失敗したときに「なんて自分はダメなんだろう」とがっかりしたその瞬間に、あなたの思い込みが潜んでいるかもしれません。
「正しくなければいけない。間違ってはいけない。」という強い思い込みがあなたをそこまで落ち込ませているのかもしれません。「正しくなければいけない。」ということは決して絶対的なものではありません。そしてその正しさの尺度もまた人それぞれです。
子供の頃に何かに失敗してひどく叱られて以来、間違ってはいけないという思い込みが作られたのかもしれません。そうです。私たちはいつの間にか自分に染み付いた思い込みが自分の感情に強く働きかけ、人生を大きく左右しています。
そういった思い込みを探ったとき、あなたに大きな気づきが起こります。
そのことであなたの意識が広がるのです。それが今願っている願望の実現と多いに関係があり、実現に向かっての強力なエネルギーとなって働くのです。ですから決してネガティブが悪いわけではなく、むしろ強力なエネルギー源として取り扱い活用できるのです。
そうなると、日々の感情がいかに大切かがお分かりいただけますね。そしてネガティブな感情もまた必要なものであるという扱い方に変えていただけることでしょう。
あなたの感情をエネルギー源として人生を好転させ、願望を実現するためにどうぞ大切に扱ってください。