今、もしあなたの頭と心の中が悩みで占領されてしまってそこに感情が渦巻いている状態だとしたら、そんな状態の中で繰り返し沸き起こる感情に苦しんでいらっしゃるのだと思います。
そして、何とかそこから抜け出したい気持ちもとてもよくわかります。実はその重くて辛い悩みこそがあなた自身を知る大事な手がかりがあるのです。そして、そのことから脱出する解決法もここにあるとしたら?はい、ここにはまさしく悩みの処方箋とあなたを知る手がかりがあります。
一般的に世の中の多くの人は悩みというものと縁があり、現実には悩みを引き起こすウイルスが蔓延しているかのように思いませんか?おそらく悩みのない人より悩みのある人の方がはるかに多いような気がするのです。いったいどうして悩みが発生するのか、そんな悩みのウイルスに感染してしまったときの対処法はどうすればいいのか?そしてそこからあなたを知り手掛かりとは?
1、悩み分析
まず悩みというものを客観的に分析してみましょう。悩みはいったいどうして発生するのか?
たとえば、家庭内の不和、職場の人間関係、子育て、病気、お金、...といったあらゆる分野の中で発生する可能性があるようです。
悩みというのは絶対的なもの?
つまり、その悩みは決して消えることのない確実に存在するものなのでしょうか?
悩んでいる最中にいる時はその悩みの原因になっていることが揺るぎのないものであって、そこからはどうしても抜け出せない確かなものととらえられるかもしれません。
けれども悩みというのは人によって同じ体験をしても悩む人と悩まない人がいるようです。そして、悩み方も千差万別のようです。ということはその悩みというのは揺るぎのない絶対的なものではないということになりますね。
では、悩みの実態とは何でしょう。悩みというものをもっとしっかり捉えてみることから始めてみました。
2、悩みに質量はある?
ちょっと話はそれますが、以前ニュートリノの質量を発見してノーベル賞をとられた日本人の東大教授がいらっしゃいましたね。ニュートリノとはエネルギーは物質としてあるものとして証明された言葉です。つまりほとんど見えないエネルギーにも質量や重さがあるということになります。
では、悩みにというものに質量はあるのでしょうか?!「そんな馬鹿な!」だと思われるかもしれませんが、幸せ感と比べて悩みは重いですか?軽いですか?...それは明らかに重い感じがしますよね。では、質感はいかがでしょう。幸せ感はなんかサラ~とかふわ~っとしてますが、悩みはねっとり、べったりって感じがしませんか?
色はどうでしょう?パステルカラーとどす黒い色・・・明らかですよね。
さわやかパステルカラーの幸せと、べったりどす黒い悩みという感じでしょうか?
こんなふうに「悩み」というものを物理的に見て、悩みを客観視して外から観察してみるの悩みから抜け出す一歩なのです。
3、悩みが発生する条件
これは人それぞれの物事の感じ方の違いから悩みというものが発生すると考えると、どうやらその人の持ってる意識や思い込み、感情と大いに関係がありそうです。
あなたが持ってる思い込みや感情に、職場内だったり、夫婦や恋人の問題、子供のことなどのある条件に接触した途端、化学反応が起きる。という感じがしませんか?いわゆる「琴線に触れる」といったものです。
そしてその化学反応も瞬間的にかなり激しい爆発であったり、じわじわ沸き起こるマグマのようなものまで実に多種多様です。
もし、悩みに遭遇した時は、どんな化学反応を起こしてるのかちょっと意識してみてください。(ただし、余裕があればの話ですが…)こういうことも意識しているうちに今思っている悩みを別の側面から見ることができ、悩みから一歩出た状態になります。
4、悩みの賞味期限
悩みというものがどういう条件で、どのように発生し、どんな種類があるのか少しわかってきましたね。ただそれを化学式にするのはちょっと難解です。
ところで、この悩みには賞味期限があると思われますか?つまりどれほど長い間その悩みが心を占領するかですね。
これは人それぞれで、もうずーっとそのことで悩んでいる人から今起きた出来事から悩んでいる場合があります。賞味期間もそれぞれですが、早い場合は一日、数時間ってこともあるかな?
長い場合は一生。。。なんてことも
もちろん、悩みの場合は賞味期間が短いほうが歓迎されるでしょう。
ただ、悩みにも弱点があるのです。悩みの賞味期限を短くするためには悩みの弱点を知らねばなりません。
実は悩みは光に弱いのです。あくまでも冷暗所保存です。
5、悩みの解決の糸口
では、実際にこの重くてねっとりとまとわりついて居座る悩みを消すには、あるいは賞味期間をうんと短くするにはどうすればいいのでしょう。
1~4で分析した結果こんな公式が成り立ちそうです。
心の中にある思い込みやトラウマхそれを引き起こす条件=悩み発生
つまり、その元である思い込みやトラウマをなくせば悩みは発生しないということになります。
ではいったい、どうやってそれらをなくしましょうか?
実はそこに存在するのが、自分独自であたりまえとして思い込んでることや子供のころに傷ついたトラウマなのです。「こうでなけらばならない。」「これが正しい。」といった当然のこととして持っている思い込みですや、子供の頃に周りの大人たちから言われた言葉にすごく傷ついたことなどです。ではその思い込みからやトラウマから悩みを解決する方法をお伝えしますね。
たとえば、あなたの中に「くやしい~」「悲しい~」「憎らしい~」「絶対許せない。」「大嫌い!」などなどこんな感情が出てきたら、その感情が、自分の思い込みやトラウマを発見する大きな鍵となります。
他にもありますね。罪悪感や劣等感や加害者意識や恥ずかしいという思いなどなど。。。悩みが起きた時自分のどんな感情が出てきたか?その時の感情とじっくり向き合ってみてください。
それらの感情はあなたが子供の頃から思いこんでいることが引き金になっているのです。ですから今感じている感情としっかり向き合う事が大切です。
6、重い悩みを軽~くする実践法
あなたのネガティブな感情と向き合う事は少し勇気がいるでしょう。傷口に塩を塗るといった感じがするかもしれません。でも、ここは勇気をもってあなたの感情と向き合いってみてください。もともと感じたくない感情でしょうがご自身の心の中に勇気をもって入っていってください。
どんな感情でしたか?
許せない思い。わかってもらえないという思い。自己卑下、嫌悪感などなどそういった感情でしょうか?そういった感情が浮かび上がるのは、あなたの中に存在する思い込みや価値観と大いに関係があります。
次にその感情を感じつくしてください。そしてこれから先もうその感情を感じたくないと思ったらそれらの感情と、きっぱり「さようなら」をしてくださいネ。
それらの感情は、貴女の思い込みや、トラウマに気づかせるために存在していた感情達なのです。そこに光が当たれば、感情は消えていきます。感情が消えるというのは思い込みや自分の固定観念に気づいてあげることになります。
気づくというのは、悩みに対してどんな処方箋より効果があります。世の中には、すばらしい先人の知恵や言葉がたくさんありますが、自分自身で気づくというのは、立派な言葉を知ることよりも数百倍いいえ、数万倍の価値があります。自分の感情から思い込みに気づくこの過程は心が震えるほどの感動です。
7、最後に
悩みは自分の思い込みやトラウマに気づかせるためのとても大切なツールです。そして悩みが幸せを引き寄せてくれます。その結果悩みというものは次第に薄れていくでしょう。重い悩みを持つ自分から、軽くて幸せな自分への変身ですね。実はそれこそが、私達人類に与えられた進化なのです。