「あ~面倒くさい!」
「なんかやりたくなあい!」
そんなことを思う事もまた生きてる日々の中でありますよね。そして、その「面倒くさい」という感情は結構習慣になっている気がしませんか?
この面倒くさいという得体の知れないものもまた、ゆるいネガティブ感情のひとつです。決して激しいものではありませんが、あまり気持ちのいいものではありませんね。
そして面倒くさいというイメージは怒りのように強くも激しくもなく、不安のようにはっきりしてるわけでもない。別に気にしなくてもいい、普通にある大したことない感情だと思われています。
けれど面倒くさいという感情は激しさこそないものの、結構あちこちに伝染します。放置しているといろんなことに面倒くさいがはびこって、面倒くさいがすべてになってしまう。言い換えれば、すべてのことが面倒くさくなってしまうのです。
困った感情ですが、厄介な面だけではありません。面倒くさいはあなたの未知の部分を開拓してくれる頼もしい感情でもあります。
この際、面倒くさいの火種を新しい自分発見の材料にしてみませんか?
面倒くさいとは?
面倒くさいを材料にして新たな自分を発見する前に、面倒くさいとはどういうものなのかを知っておきましょう。
「面倒くさい」という単語は、英語に訳せないと聞いたことがあります。やりたくないとも違うし、嫌いというのも違うし、微妙な感じですよね。
「やる気が起こらない」「かったるい」こんな感覚に似ているように思います。
今すぐに目の前にあることをしなければ生死にかかわるとか、とんでもないことになるといった場面では絶対に出てこない感情だと思います。逆に言うと、今すぐやらなくても、それほど大きな問題にはならないときに現れます。
やったほうがいいけどやりたくない。子供のころの夏休みの宿題のような感じに似てますね。
ただ、面倒くさいという感覚はあまり心地いいものでないことは確かです。なぜなら「どうせやったって大したことない。」「今やらなくてもいいんじゃないの。」という感覚を奥に持っているからです。
そしてその感覚は、今あなたの目の前にある面倒くさいことに取り組まない限り、ずーっと消えることはありません。
実はそんな気持ちの奥には、怠惰という私たち人間の進化にとって悪の根源のようなものが潜んでいるのです。
怠惰は人間の進化を阻止する悪の根源
怠惰は私たち地球人を進歩から遠ざけて進化させないようにしてしまいます。そして怠惰の渦に巻きこまれると、その次に劣等感がやってきてのさばり始めるのです。
「どうせ、自分がやっても・・・」
「私がやったところで・・・」
「何も今やらなくても・・・」
このように、どこかで言い訳したり自分を正当化するために「どうせ○○○だ」というあきらめの感覚が出てきます。そして面倒くさいが怠惰になり、やがては劣等感と挫折を引き寄せます。
面倒くさいという感情自体は地味でそれほど影響はないように思われますが、実はマイナス感情の引き金になっていることは確かです。
最近よく耳にする言葉に「ごみ屋敷」というのがあります。家じゅうがゴミだらけになって住居スペースがゴミで覆われてしまう。このごみ屋敷も、最初は少しのゴミしかなかったのです。それが積もり積もってゴミだらけになってしまう。
面倒くさいの成れの果てのように思います。
最初はほんの少しだけ面倒くさいと感じていたのを放置していたところ、何でもかんでも面倒くさくなってやがては心が面倒くさいに覆いつくされてしまう。こんな面倒くさいという感情を寄せ付けないためには、どうすればいいのでしょう?
面倒くさいの反対にあるもの
小さな面倒くささが雪だるま式にあっという間に大きくなってしまう。そうなる前に対処したいものですよね。
そうなんです。小さなうちに対処すれば簡単に片づくと分かっているのに、すぐに行動できないから厄介なんです。
自分の好きなことをしている時は、他の人から見て結構面倒くさいと思われることでも楽しくできるものです。プラモデルを組み立てる細かな作業も、編み物をしたり山登りすることも、興味のない人から見れば結構面倒くさいことをやっていると思います。
つまり作業の手順や量の問題ではなく、やっぱり気持ちの問題なんですね。
好き、楽しい、ワクワクするといった感情は、面倒くさいの真逆にあります。ですから面倒くさいと思えることも好きになったりワクワクしたら、やりたくないどころか、やりたくてしょうがなくなってくるものです。
好きなことをやっていると時間がたつのも、おなかがすいたのも忘れてしまいます。楽しくてワクワクする感情は、次に繋がる何かをもたらします。好きなことやワクワクすること、楽しいことをやっているあなたと、面倒くさいと思っているあなたの間には何かが存在しているように思います。
- 好きなことと嫌いなこと
- 得意なことと不得意なこと
- 楽しいこととつまらないこと
この境界線は、当然人によって違います。さて、あなたの境界線は何だと思いますか?
面倒くさいとワクワクの境界線
なぜそれが苦手で、なぜそれが嫌いなのかを考えてみてください。おそらく子供の頃に身についた思い込みやトラウマが多いに影響していると思われます。
例えば、「勉強するのは面倒くさいこと」とインプットされると、そのように思えてきます。両親が勉強というのは面倒くさいというカテゴリーに入れていると、勉強というのは面倒くさくて嫌いなものだと、子供もそう思い込んでしまいます。すると勉強することは面倒くさくて嫌いなこととしてインプットされて、あなたの思い込みの「やりたくないカテゴリー」に入ってしまうのです。
あるいは子供の頃に周りから、嫌な反応を受けた思い出や失笑された記憶などが、自分をそのことから遠ざけているのかもしれません。面倒くさいと自分で思い込んでいたことを勇気を出してやってみるのも、また新しい自分発見に繋がるかもしれませんね。
最近私自身のことで思ったことがあります。自分が苦手だと思っていたことの中に、実はそのことが好きだという要素が含まれていると気が付いたのです。
私は子供の頃から不器用だというレッテルを張られてきました。
ところがふとしたことから古くなった着物で何かを作ることに楽しさを覚え、その結果次々とモノが出来上がり、あれほど面倒くさいと思い込んでいた裁縫という作業をとても楽しくやるようになったのです。私自身が不器用という汚名を返上したのです。
あなたの中にある思い込み、それは幻なのかもしれません。面倒くさいこととやりたいことの間に存在する壁は、意外に薄いかもしれないのです。
あなたの波動の状態
もう一つ、面倒くさいと楽しくてワクワクするという感情の間にあるものがあります。それはあなたの意識と波動の問題です。
なぜだか分からないけれどやりたくないことと、楽しくてワクワクしてやりたくてしょうがないこと。
この気持ちの隔たりに影響しているもの、それはあなたの意識の位置、つまりあなたの波動が低いか高いかによって大きく左右されるようです。
もちろん波動が高いときのほうが、当然ワクワク感に繋がります。面倒くさいをワクワク感に変えるためには、波動を上げるのが重要なポイントとなってきます。
では、波動を上げるために何をしますか?
よどんだ空気感、現実のネガティブな問題に意識がしっかりしがみついてるとき、あなたの波動は下がります。
- 嫌なことがあった
- 気分の良くない話を耳にした
- なんかすっきりしないし体調がよくない
そんなことを感じているとしたら、それは意識が現実にどっぷりつかって捉われている証拠です。そういうときは、意識が自分軸から外れています。つまり、あなたの波動が低下している状態です。
具体的に始めること
それでは面倒くさいと思っている状態から今すぐ抜け出すには、どうしたら良いのでしょう。それは、すぐやる自分のレッテルを張ってみることです。
すぐやる自分になるために、まずは今やらなければならないことに意識を当ててみます。出来なかったときの自分を想像したり、無理だったときを思い出さないでください。とにかく、今やることだけをしっかり意識してみると、それほど面倒くさいことでもなさそうだと思えてきます。
そして、とにかくちょっとでもやってみる。
例えば、お料理をするのが面倒くさいと感じたら、材料を冷蔵庫から出してみる。それを洗う。切る。調理する。このように作業を細分化してちょっとづつでも取り掛かってみましょう。この一歩が後々のあなたを大きく変えることになるのです。
すると、面倒くさくて何もする気にならなかったのが、冷蔵庫から出すだけなら、洗うだけなら・・・と、動けるようになっていきます。
面倒くさくてやりたくないと思っていたのは、漠然と全体を眺めていて具体的なイメージができなかったからかもしれませんね。それなら簡単にできそうだと思えるようになるところまで、作業工程を細かく分けてみましょう。
こうして取り掛かる一歩を踏み出すことができたとき、あなたはきっと想像もしていなかった気持ちのいい自分に出会えるはずです。これがまさしくあなたが思い込みの枠から一歩出て意識が広がった瞬間です。その後には必ず新しいあなたを発見する機会に出会えるはずです。
さあ立ち上がって!
まずはあなたの意識の波動を上げたら、あなたが今面倒くさいと思ってることを細分化して取り掛かってみましょう。
ぜひ新しい自分発見にチャレンジしてみてください!
- 心地よい音楽を聴く
- 瞑想をする
- 自然の中に身を置く
- パワースポットに出かける
- あなたの周りを片づける
などがあります。それだけでも波動は上がります。
誰もが時々感じる面倒くさいという感情。そこに存在するのは何でしょう?意外にもそれはあなたの人生を左右する感情なのです。面倒くさいという感情から新しい自分発見の扉を開けましょう。