「自分がつくづく嫌になる」そんなことを思ったこと誰にも一度や二度はあるはずです。
こんな自分が嫌になった時。
こんな自分が恥ずかしいと思った時。
「こんな自分なんて」と穴があったら入りたくなった時。
どうされますか?
ひとりで悶々と悩まれますか?
たとえば、お酒で気を紛らわすこともあるでしょう。
そしてまたそんな自分にがっかりしたり、「こんな自分はもう嫌だ!」そう思った時に、あなたを立ち直させるこんな効果覿面の方法があるのです。
自分自身にがっかりしたら、それは落ち着いて自分と向き合うチャンスです。「そういえば以前にもそういうことがあった。」と思い出すことがあるかもしれません。
たとえば、やりかけたことに意欲がなくなり今まで何度も「今度こそは!」と思ってきたのに、今ではもうあの時のやる気は失せてどうでもよくなってしまった。やっぱり自分って駄目なんだ。
または、以前も自分の意見をハッキリ言えなくて、今回も大事な時に自分の意見が言えなかった。「いったいどうすればこんな自分から卒業できるのだろう?」
こんなふうに、自分が嫌になった時の感情を探ってみると、挫折、落胆、後悔、罪悪感などといった感情が心を占めているようです。
そしてそのことを冷静に意識してみると、前にも同じようなことを何度か体験してきたことに気づくはずです。
そうです!あなたの感情は繰り返して感じることが多いのです。この繰り返される感情こそが、あなたの意識を広げ上昇させるエネルギーになることを覚えておいてください。
「自分が嫌になる」という感情の特徴
この感情はあたかも自分だけが感じているように思えませんか?あなたがたった一人でうずくまって自己嫌悪の感情に包まれている感じがしますね。そしてその感情はとても孤独で、自分で自分を責め、自分を傷つけてしまうものです。
でも、落ち込まないでください。自分が嫌になるということを感じるのは、決してあなた一人だけではありません。大なり小なり誰もが何度も感じていることなのです。勿論成功者といわれる人達もです。
ただその「自分が嫌になる」こととどう向き合い、どう利用するかがあなたのその後の人生に大きな違いを生むはずです。つまり、自分が嫌になった時に自分と向き合ってそのことをバネにするか、そのことに押しつぶされてしまうかの違いなのです。
勿論そのことで自分と冷静に向き合うことができれば、その後のあなたの人生に大いに役立つものとなるはずです。ではどうすれば、そんな時自分と向き合うことができるのでしょう?
私自身の問題
私はあるとき自分が嫌だとひどく落ち込んで眠れなかったことがありました。
それは、発達障害の孫が一生懸命伝えようとしたことを理解できずにその子を迷子にさせてしまったことでした。
勿論孫は間もなく見つかったのですが、こんなにも愛している孫の言葉を理解してやれなかった自分が嫌になってどうしようもなかったのです。「あの時にちゃんとわかってあげれば……」と自分を責めてその夜は眠れませんでした。
人から見れば些細なことなのかもしれません。でもそれはその物事の大きさとは関係なく自分を苦しめるものなのです。そして、自分と冷静に向き合いました。「なぜそんなにも落ち込むのか?」自分に尋ねました。結果的にわかったことは、自分の持っている意識や価値観と自分の落胆することと大いに関係があるということでした。
「わたしは理想のおばあちゃんでいたい。」そんな思いが強かったのでしょう。それが強いばかりに、こんなにも愛する孫のことを理解できなかった自分にがっかりしてしまったのです。
自分が嫌になった時にすること
他人にとってはなんでもないことを悔やんだり苦しんだりして、自分が嫌になる時は誰にでもあります。こんな時その痛みを無視したり忘れようと気持ちに蓋をするのではなく、勇気を出して痛むあなたの心に入ってみてください。じっくり自分の心に冷静に向き合ってみてください。
「自分が嫌になってしまった」気分ですっかり覆われていた状態から、一歩抜け出すのです。あなたの意識をその落ち込んだところから一歩引き上げるのです。
つまりあなたの感情の波に飲み込まれるか、それとも感情と冷静に向き合うのかの違いなのです。
そうして静かに自分に向き合ってみると、その奥にあなたがどうしても握りしめている価値観や固定観念が居座っていることに気が付くはずです。
「こんな自分なんてもう嫌だ。」の思いの原因となっているのは、自分は間違ってはいけないとか、うそをつかない人間だ、いい人でなければならないといった、あなたがしっかり握りしめている固定観念があるはずです。
そのために、それを覆すような出来事が起こった時に自分にがっかりしてしまうのです。けれど実は、これだけではなかったのです。このがっかりしたという感情もまた、あなたにとって自分を成長させる大事なことだったのです。
自分が嫌になったという出来事は、あなたの固定観念をあなたの心から外し、もう少し広い意識で物事を見るために起きている出来事なのです。
あなたの意識の上昇のために
「自分を落胆させる出来事は自分の固定観念を見つけることにある。」という事に気が付いてそれらをあなたの心から解放した時、あなたはもっと広い意識で物事を感じたり認識したりするようになるでしょう。そしてこころが自由になり、幸せ感を今よりもっと強く感じられるようになるはずです。
つまり「こんな自分は嫌だ」という感情を解き放つことがあなたを開放させます。そして、もっと意識の広がったあなたを体験させてくれるのです。
私たちは今心を開放し、意識を上昇することがとても重要な時代に生きています。そしてそれはあなたが持つ固定観念を解放する重要な鍵となります。
あなたが感じていた「自分が嫌だ」という感情も、あなたの意識の上昇のために実はとても役に立つエネルギーであることを覚えておいてください。さあ、もう落ち込むことから抜け出して、それをバネにして今まで気が付かなかった自分を知ってくださいね。
「自分が嫌になる事」があなたを大きく飛躍させるチャンスになることを願っています。