自分の考えを受け入れてもらえずイライラ。人の否定的な考えにイライラ。
本当はイライラしたくないのに、どうしてイライラは止められないの?
どうして私たちはイライラするのでしょうか?
実はイライラのメカニズムを知ることで、心を穏やかに保つことは本当にできるってご存知ですか?
私も以前、1日の大半をイライラして過ごしていました。
どうしてそんなにイライラするのかわからず、色々改善を試みましたが、結局、何かのきっかけで地雷を踏むかのように、イライラが止まらなくなったのです。
でもそんな私も今は変わりました。今日はイライラを根本的に解消する方法をご紹介しますね。
1.イライラする原因
人がイライラする現実的な要因はたくさんあると思いますが、その要因を深く掘り下げていくと、だいたい2つの理由にたどり着くことがわかりました。
1つ目は、「我慢をしたり、相手のために頑張っている」とき、
2つ目は、「自分の中の「こうあるべき・これがよい」というルールを、相手が守っていない」とき。
一つずつ、もう少し詳しくみてみましょう。
1-1.我慢をしたり、相手のために頑張っている
たとえば、自分の考えや行動を受け入れてもらえないとき、なぜイライラするのか?
イライラしている時に、自分が思っていることをよく観察してみます。たとえば..
「手間かけてお料理したのに、どうして美味しそうに食べてくれないの!」(夫へ)
「お母さんは家族のために頑張ってるのに、あなたはどうして遊んでばかりいるの!」(子供へ)
「私だって頑張っているのに、あなたはどうしてわかってくれないの!」(同僚へ)
こんな風にイライラしているときに思うことを観察してみると、二つのことが見えてきます。
1つ目は、相手のために頑張っていること
誰かのために行う行為は、時として、イライラへ繋がることが、上の3つの例からもわかります。
なぜかというと、「相手のために」という思いから始まった行動は、相手に『期待』をしているからです。相手が期待どおりの行動をとってくれた時は、気持ちも高まり嬉しいことですが、期待をすると、逆のことを相手がしたときは、イライラに繋がるのです。
2つ目は、我慢したり、頑張りすぎていること
本当はやりたくないけど、我慢してやったり、辛くなっていても頑張っているとき、自分のことを相手が認めてくれないと、イライラしてしまいます。
やりたくないことをやればやるほど、頑張れば頑張るほど、「相手のために」とすればするほど・・イライラ爆弾のスイッチが増えていきます。
1-2.自分のルールを相手が守っていない
例えば、自分の中に「否定的な考えはよくない」「愚痴や恨みつらみはよくない」という「こうあるべき」のルールがあると、他人の否定的な考えを聞いたとき、イライラしてしまうことがあります。
この様に、自分の中に、「こうあるべき」というルールがあって、相手がそれを守らないとき、イライラが発動されます。つまり、「こうあるべき」のルールを多く持つとは、イライラの地雷を自分の近くにたくさん埋め込むようなものなのです。
2.イライラを根本的に解消する方法!
イライラは、どんなにやめよう!って思っても、「地雷」のようなもので、踏んでしまうと、制御できずに止まらなくなってしまうことが多いと思いませんか?
誰も、イライラしたくてしてるわけではないですよね。
そこで、「イライラの地雷」をできるだけ少なくすることが、イライラを解消させる、一つの手立てとなるわけですが、ここでご紹介するのは、イライラを根本的に解消する方法です。
つまり、「地雷」はあっても踏まなくなること、あるいは、踏んでも、「地雷」の影響は受けずに、別のところへ移動できること。
そんな魔法のような方法をご紹介します!
2-1 イライラの根本解消
実はイライラは、「視点」を変えるだけで、だいぶ少なくできる感情です。
相手にフォーカスしている場合、イライラはとても強い感情のように感じますが、「視点」を変えて、別の角度から物事をみることができると、本当にびっくりすほど簡単に、イライラは消えてしまうこともあります。
そのポイントは、視点を変えて、イライラ(感情)を俯瞰してみることです。
イライラしていても、どこかで別の私が、「ああ・・今、私はイライラしてるんだなあ~」と思えることが、俯瞰した立ち位置にいることです。
俯瞰した立ち位置に立てると、「イライラの感情」と自分が、くっつかなくなります。
すると、本当に不思議なことなのですが、イライラの塊が溶けるように消えていくのです。
そんな簡単にイライラをやめるのは、難しいだろう~と思う方もいるかもしれません。でも、この視点を変えるコツを掴むと、きっとその感覚が感じられると思います!
2-2.視点の変え方、俯瞰する方法
ちょっと古いですが、2009年に公開された、映画「アバター」をご存じですか?あの「アバター」の世界を思い浮かべてみてください。
この「視点」を変える方法は、映画「アバター」にヒントがあります。
例えば、相手が期待通りの行動をとってくれなくてイライラしたとき、アバターの世界を思い浮かべてみます。
あの神秘的な美しい惑星パンドラの森に、アバターを使って入っていくシーン。五感をフルに使って、見て、触れて、聞いて・・すべてがまるでそこに存在しているかのように感じられます。
でも実際は、操作員(人間)の意識を憑依させたアバターが体験していることで、本体である操作員は、横になっているだけです。
今私たちが生きている、この現実世界を、そっくりまるごと、アバターの世界だと捉えてみます。
それが、「視点」を変えることです!!
今、肉体をもって体験している自分は、アバター。
そうすると、本体のアバターを操作する自分がもう一人いることになります。
こうやって、今の肉体の自分ではなくて、本体の「もう一人の自分」を意識的につくってみます。
するとぴったりくっついていた、感情(イライラ)を俯瞰してみることができるようになります。
こうやって俯瞰できると、本当に不思議なことですが…イライラは和らいでいきます。
なんだ!そんなこと..と思わず、何度も練習してみてくださいね。
ここでのポイントは、俯瞰!です。イライラと一体化しないで俯瞰できると、自然とイライラが消えていきます。
3.俯瞰をよりやりやすくする、2つのこと
ただ、それができれば、そもそもイライラなんてしないよ~と思うかもしれませんね。
俯瞰ができないのは、それなりの理由があります。それは、イライラ(感情)と自分をぴったりとくっつける役割の接着剤のようなものがあるからです。
そこで、イライラ(感情)と自分をぴったりくっつけている、2種類の接着剤を取り除く方法をご紹介します。
接着剤1:「こうあるべき」というルール
イライラ感情が、自分自身にぴったりとくっついてしまうのは、「こうあるべき」という、ルールがあって、それが接着剤の役割をしているからです。
でも、この接着剤の外し方は、意外に簡単にできます!
たとえば、「電車の中では静かにすべき」という、ルールが自分の中にあったとき
「~てはならない」と「~てもよい」という二つの対になる文をつくってみます。
「電車の中では静かにしなければならない」「電車の中では静かにしなくてもよい」
この二つの文を、自分の中のざわざわ感がなくなるまで、何度も繰り返し唱えてみます。
何度も何度も唱えていると、あるとき、「どっちでもいいや~。いちいちイライラするのは、バカバカしい~」くらいに思えるようになります。
それは接着剤の役割となっていた、そこに「固定されたエネルギー」が解放されたからです。
絶対的なルールほど、なかなかなくならないように感じますが、ルールとは形のないものです。
形がないからこそ、自分で決めて、解放しようと思えば、必ず解放することができるのです!
接着剤2:相手のために何かをする
2つ目の接着剤は、「相手のためにする」というあり方です。
「相手のためにする」というあり方をやめることが、2つ目の接着剤を取り除くことになります。
でもこれをやるには、まずは、接着剤を取り除くために前もって「はがし液」のようなものをぬる必要があります。
この「はがし液」とは、自分が自分を好きになることです。
これは何よりも大切なことで、自分が自分を好きになるだけでも、実は相手へのイライラはだいぶ少なくなります。
それではここでは、自分が自分を好きになるための、簡単な方法をご紹介しましょう!
毎日鏡をみたときや気づいたときに、自分に対して「~ちゃん(くん)大好き!」「~ちゃん(くん)頑張ってるね~」「~ちゃん(くん)かわいいね/かっこいいね」と、自分を「褒めて」「励まして」「認めて」ください。
そんなこと?と思わず、地道に続けてみることがとても大切です。^^
「はがし液」を少しずつ何度も塗っていると、だんだん自分へのダメ出しが少なくなって、自分を受け入れることができるようになります。
すると、不思議なことに..「相手のためにする」というあり方をやめることができるのです。
「相手のためにする」ことは、何か相手にしてあげる『行為』をやめるわけじゃなくて、自分自身の『あり方』をかえることです。
たとえば、「夫のために毎日食事をつくること」は、「夫のために」と思ってするのと、自分自身が、今そうしたいから「自分のために」するのでは、大きな違いがあります。
自分のことが好きになってくると、自然と「自分のために」何かをすることができるようになりますよ!
4.まとめ
今回は、イライラの原因と、その解消法をまとめました。やることはとてもシンプルですが、実際に実践を続けていくと、ほんとーに!!イライラから解放されます。
これは、イライラを根本から解消していく方法です。^ ^