朝、目覚めた瞬間から始まる、心にもやもする不安感は、気分を暗くさせ、仕事のこと、お金のこと…考えれば考えるほど不安は膨らみ、焦りやいらだちを呼び、どんどん心は落ち着かなくなっていきます。
誰にでもそんな経験があるのではないでしょうか。
でも実は不安は、メカニズムを知り、捉え方(視点)を変えていくことで、ある程度解消することができます。また、ご紹介するステップを順を追って続けることで、安心感・安らぎを感じて生きられる、心のあり方を構築していくこともできます。
ここでは、不安を解消するための具体的なステップをご紹介します。
1.不安のメカニズム~人はなぜ、不安になるのか?
不安のメカニズムを知ることで「不安」に対する捉え方(視点)が変化します。不安解消は、不安のメカニズムを知ることから始まります。
1-1 どんな時に不安を感じるのか?
人は不確かなことへ思いを巡らせた時「不安」を感じることが多いのではないでしょうか。
たとえば、「将来への不安」
お金のこと、仕事のこと、家族のこと、健康のこと、生活のこと… 誰もが大なり小なり、将来への不安を感じたことがあるかと思います。
未来は不確かな要素だからこそ、不安を感じることもたくさんあります。また、私たちは過去の出来事を思い出したときも、不安を感じることがあります。
たとえば、「Aさん、あの時どう思っただろう?」と考えたとき、過去の出来事であっても、Aさんがどう思ったかが、今の私にとって不確かな場合、不安を感じるのです。
この様に、人ははっきりとわからない不確かなことへ意識を向けたとき、「不安」を感じることが多いようです。
しかし、不確かな要素も、捉え方を変えていくことで、不安の材料にならないようにしていくことができます。さらに深く見ていきましょう..
1-2 不安はどこからやってくるのか?
まず始めに、あまり聞きなれないことかもしれませんが、感情(不安)は『感情エネルギー』ということをお話させていただきます。
感情エネルギーは、私たちがここに生まれてくるときにもってきた体験のためのエネルギー(感情)です。それは過去世からのものであることもあります。
たとえば、過去世で戦争を体験したとします。そのとき、生きることへの不安を抱え、そのまま生涯を終えました。その人生で解放が終わらなかった感情は、次の世へ持ち越されます。
今生では、戦争はありませんので、生きることへの不安は少ないかもしれません。でも仕事やお金などの別の状況の中で、同じように不安を感じる体験をします。これは状況が違っても、同じエネルギー(不安)の体験なのです。
この様に感情エネルギーは、生まれてくる前より、私たちの中に存在しているものと捉えると、「不安」はどこからくるの?の答えは、不安の元となる種(不安エネルギー)は、もともと、私たちの中に存在していた、ということになります。
そうすると不安を解消していくには、この不安の元となる種(不安エネルギー)を変えていけばいいことがわかってきます。
1-3 不安エネルギーは初期設定
不安の元となる種(不安エネルギー)は、生まれてくる前から存在していたので、これを、「初期設定」と考えてみると...
人は誰もが様々な感情を感じて生きていますが、ある人は、「恐れ」を強く感じる体験が多かったり、ある人は、「悲しみ」の感情を感じる状況が何度も繰り返されたり…と、人によって、色濃く感じる感情は違っています。
それは、人によって初期設定が異なっていて、主に体験する感情、つまり人生のテーマが違うからです。
「不安」は誰もが感じる感情ではありますが、人によって、同じ条件で生活していても、強く不安を感じる人と、不安を感じても、楽天的に捉えていける人とがいます。それは初期設定の違いがあるからです。設定の違いは、性格の違いにも繋がっています。
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このことは、科学的には、DNAの違いとして見ていくこともできます。DNAには、書籍数万冊にも及ぶ膨大な遺伝情報、「生命の設計図」が書き込まれているそうです。
科学的には証明されていない部分も多く含みますが、その設計図の違いが、人の個性や性格をつくり、感情や思考パターンを生み出していると考えられます。
DNAは、生まれた時から私たちの細胞の中に存在しています。つまり、そこに刻まれている一人ずつ異なった情報が、初期設定ともいえるのです。
しかし、その初期設定は、変えていくことができるのです。
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私たちは、誰もが…本来は、初期設定を変えていくことができます。
初期設定とは、安心感・安らぎを感じて生きる本来の自分へ還る(かえる)ためのものだからです。そして初期設定を変える(かえる)とは、DNAを変容させていくことでもあります。
この様に、「不安」を感じる体験も、DNAを変容させていくための、壮大なプログラムだった!という、新たな捉え方(視点)に変えていくと、「不安」を少し俯瞰して観れるような気がしませんか^^
こんな話は、あまりにも壮大すぎて、ちょっとピンとこないかもしれませんが、ニチメコでは、さまざまな角度から、DNAの活性化のための取り組みを行っています。これらの取り組みは、不安や恐れを解放していく根本的解決であり、本来の自分を生きることへ繋がっています。
では次は、実際に不安を解消させていく、具体的な実践のための、4つのステップを見ていきましょう。
2、不安を解消する4つのステップ
2-1 ステップ1:不安の要因をはっきりとさせる
まずは、しっかりと自分が何に対して不安を感じているのか、心の中を見ていきます。なんとなく漠然とした不安に包まれていると、掴みどころがなく、不安を解消しにくいからです。
頭の中で考えていると、同じことを堂々巡りに考えていたり、不安が焦りや、いらだちを生むこともあります。
ここでは、紙に書き出していくと、不安の要因をよりはっきりさせることができます。
見ていくポイントは、
・何に対して、どんな不安を感じているのか?
たとえば、「来週から始まる、新しい仕事への不安」があるとします。
なんとなく漠然と、その仕事へ不安があったら、もう少し具体的に、仕事の何に不安を感じているのかを見ていきます。
たとえば
・間違えることなく、うまくその仕事ができるかどうかへの不安
・新しい仕事場の人たちに、自分を認めてもらえるかどうかの不安
こんな感じの、具体的な不安があったとします。そうすると、そこには...
2-2 ステップ2:完璧主義をやめる!
不安の裏には「間違える私はダメな私」、「認めてもらえない私はダメな私」という思い込みが見えてきます。
なぜかというと、「間違える私も大丈夫!」「認めてもらえない私も、それでいい!」と心から思えていたら、不安はでてこないからです。
不安は「こうありたい」と思う自分があるのに、その自分でいられるかどうかがわからない(不確かな)ときに、感じる感情です。
ここでの、「こうありたい」は、「間違わない私」であり、「人に認めてもらえる私」です。この様な思いは、もしかしたら、完璧主義ともいえるかもしれません。
そもそも… 間違わない私であり続けることは、不可能なことだからです。
初期設定とは、完璧ではない私です。完璧ではないからこそ、「不安」を感じられるからです。だからそこで、完璧さを求め続けても、いつまでたっても、完璧になることはなく、永遠に不安も解消されない、ということになります。
これが、完璧主義でいると、不安は永遠になくならないカラクリです...
では、どうしたらいいのか?
それは、「どんな私も、このままで完全で完璧」と自分自身へ何度も伝えて、決めることから始めます。
ちょっとややこしいですが...完璧でない私が、そもそも、初期設定どおりの私なのですから…そのままの今の私で、すでに完璧なのです!
つまり、私はこのままでいいんだ~ このままで、完全で完璧だったんだ!と、ありのままの自分を認め、完璧主義をやめると、それだけで、だいぶ不安は解消されます。
2-3 ステップ3:不安エネルギーを解放して、不安解消!
完璧主義をやめて、このままでいいんだ~と自分を認めても、まだ不安がなくならない場合は、その不安は、初期設定で持ってきた、感情エネルギーだからです。
ここからは、完全に初期設定を変えていくプロセスです。初期設定を変えるには、不安エネルギーを解放させていきます。
まず、心の中の不安を感じてください。その感覚、感情を一つに掴みます。イメージができる人は、そのエネルギーを、一つにまるめてボール状にすると効果的です。
次に、「この不安は、いらない!」と決めます。感情エネルギーは、もともと、形のないものですから、意志の力で「いらない」と決めると、解放することができます。
一つにまるめたボールを、呼吸に合わせて、吐く息と共に外へだしたり、そのまま宇宙の果てまで飛ばすイメージをしても効果的です。
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解放しても、不安はすぐにはなくならないように感じることもあります。しかし、「いらない」と決めることで、必ず!解放されています。
たとえば、不安エネルギーを、「フォルダ」に例えると、フォルダの中には、何億もの小さなデータがあったとします。「いらない」と決めることで、この小さなデータが、一つずつ確実に削除されているとイメージしてみてください。
フォルダの中のデータが多ければ多いほど、始めはまったく変化がないように感じるものです。でもやり続けていくことで、確実にデータは削除され、不安は解消されていきます。
2-4 ステップ4:すべてはうまくいってる!と決める
「いらない」と決めて、フォルダの中の、1つのデータが削除されたら、今度は新たな望むデータを保存します。新たなデータを保存することで、初期設定を、新たな望む設定に書き換えていきます。
保存は、望むことを「決める」ことでできます。
たとえば、「不安」というデータを、「すべてはうまくいってる」という新たなデータに、書き換えていきます。
書き換えは、「すべてはうまくいってる」と決めていくだけです。決めるとは、単純に言葉にだしたり、心の中で、「すべてはうまくいってる!」といってみることです。(信じて確信をもっていえば、さらに効果的です。)
これは、とても簡単で誰にでもできることですが、決めることは、とても重要です!!
決めないでいると、自動的に、「私は不安」と決め続けているのと同じです。思いが現実になるのだから、決めるとは、現実を創ることです。つまり、決めないでいると、初期設定の体験のままで、不安を感じる体験はずっと続く…のです。
<ポイント>
不安を感じているときに、なかなか、「すべてはうまくいってる」とは思えない場合、たとえ、うまくいかなかったり、失敗しても、大きな視点でみて、「すべて最善」と捉えてみると、やりやすくなります。
たとえば、第1志望の大学には入れず、第2志望の大学へ入ったとします。始めはがっかりする気持ちがあっても、第2志望の大学で、あなたは生涯共に生きるパートナーと出会いました。何十年か後に、子どもも孫もできて…幸せを感じています。その時、なりゆきを振り返れば、第2志望の大学へ入ったことが、最善だった思うかもしれません。
実際の現実では、何が最善かは、すぐにはわからないことです。ですが、今が最善だ、と決めることは、今ここで、誰にでもできることなのです!
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そうすると…やがて本当にすべてはうまくいってる!と思える現実が、目の前に現れだします。それは現実は思いが創り出しているからです。「決める」ことで、その結果が、現実に反映されるのです。
現実が変化してくると、必然的に不安は解消され、今までは「不安」を感じることが初期設定だった人生が、「うまくいってる」ことが新たな設定となる人生を体験することができるようになります。
3.最後に…
私は数年前、日本とは違う、文化習慣、言葉の違いのある、海外で暮らす中、いつも心に不安感を感じていました。そして、その不安感をなんとか解放して、いつでも幸せを感じていたい…と思っていましたが、一人でどうしたらいいのか、わからないでいました。そんな時ニチメコと出会い、ネガティブな感情の解放の仕方を学んだのです。
あれから7年…今は日々の出来事に不安を感じることがあっても、不安をずっと抱えたままでいることはなくなりました。そして何よりも、7年前は、朝目覚めた瞬間から始まった、もやもやとする不安感、ああ・・いやだなあ~という思い、 それらは本当になくなりました。心の中にある不安エネルギーを解放していくと、心が軽やかになることを今は実感しています。
長い文章、最後まで読んでいただき、ありがとうございます~☆
▼参考記事
・感情を解放する方法は、「幸せになれる方法!真の幸せを感じられる生き方への5ステップ」
・感情の仕組みを知るには、「感情コントロールとこの世のカラクリを知る6つのポイント」